球界席巻の“山賊打線”のいま わずか5年で大解体…止まらぬ流出、他球団の主力に

楽天・浅村栄斗、ソフトバンク・山川穂高、オリックス・森友哉(左から)【写真:矢口亨、藤浦一都、荒川祐史】
楽天・浅村栄斗、ソフトバンク・山川穂高、オリックス・森友哉(左から)【写真:矢口亨、藤浦一都、荒川祐史】

秋山は広島、浅村は楽天、森はオリックス、山川はソフトバンクでプレーする

 西武から国内FA権を行使した山川穂高内野手は、ソフトバンクへの移籍が決まった。辻発彦監督が率い、2018、2019年にパ・リーグ連覇を成し遂げた当時の打線は“山賊打線”と恐れられたが、当時の中心打者の多くが他球団に渡る結果になっている。

 2018年、西武は2位・ソフトバンクに6.5ゲーム差を付けて優勝した。当時のチーム打率.273、792得点、132盗塁、出塁率.352、長打率.454はいずれもリーグトップだった(196本塁打は2位)。

 不動の「1番・中堅」は秋山翔吾。2019年オフに海外FA権を行使してレッズへ移籍、昨季途中から広島でプレーする。「3番・二塁」は浅村栄斗。2018年オフに楽天へ移籍し、今季は2度目の本塁打王に輝いた。

「4番・一塁」は山川。2018年は自己最多の47本塁打でリーグMVPにも輝いた。翌年も本塁打王になり、2連覇に貢献している。「5番・捕手」は森友哉。2019年は打率.329で首位打者を獲得するとともにMVPを受賞した。昨オフにオリックスへFA移籍し、今季のリーグ3連覇に貢献している。上位5人の打者の内、この5年で4選手がチームを去ったわけだ。

 ちなみに投手では菊池雄星投手が2018年に14勝4敗をマーク。同年オフにポスティングシステムを利用してメジャーに渡った。一方で2018年オフに巨人へFA移籍した炭谷銀仁朗捕手は楽天を戦力外になった今オフ、西武に復帰した。

 有力選手の流出を繰り返しつつ、新しい選手で立て直しを図って来た西武。来季はどんな結果になるだろうか。

(Full-Count編集部)

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