山本由伸“譲渡金72億円”の使い道は? オリ社長説明「投資を回収」…生まれる好循環

取材に応じたオリックス・湊通夫球団社長【写真:橋本健吾】
取材に応じたオリックス・湊通夫球団社長【写真:橋本健吾】

山本のド軍入団会見にオリ・湊球団社長「親のような気持ちで見ていました」

 オリックスは28日、大阪市内の球団施設で仕事納めを迎え、湊通夫球団社長が取材対応を行った。この日、ドジャース移籍が正式に決まった山本由伸投手へエールを送り、最大で5060万ドル(約71億9700万円)となる見込みの譲渡金の使い道について「舞洲施設にかかった60億円。ものすごく短期的に回収できた」と感謝を口にした。

 チームは今季2年連続の日本一を逃すも、パ・リーグでは21世紀初となるリーグ3連覇を達成。湊社長も「中嶋監督が珍しくシーズン前に『3連覇する』と公言した。監督を支えたコーチ、具現化した選手は素晴らしい」と労をねぎらった。

 一方でオフには長年チームを支えたエース・山本がドジャースへ移籍。この日の午前には入団会見が行われ「ちゃんと喋ってくれよ、と親のような気持ちで見ていました。自己管理をしっかりやりながらやっていた。一流のアスリート。これを引き継いで、伝統になっていければ」と感慨深げに語った。

 山本はポスティングシステムによる移籍で12年総額3億2500万ドル(約461億円)の大型契約を結んだ。これにより契約満了の場合は譲渡金として最大約72億円が球団に入る見込み。前年の吉田正尚外野手(レッドソックス)を合わせれば90億円を超えることになる。

 湊社長は2017年に球団施設を大阪・舞洲に移転した際に総工費が約60億円かかったことを口にし「原資を得たというより投資したものを回収した。育成やファンに向けた施設を良くしたり、野球振興だったり。そういう部分にこのお金を分散していく」と、球団の更なる発展に向け譲渡金を使用していく考えを明かしていた。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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