1軍未出場も…2軍にズラリ期待の逸材 盗塁王の韋駄天や競合右腕、DeNAのプロスペクト

DeNA・村川凪(左)と小園健太【写真:小谷真弥、荒川祐史】
DeNA・村川凪(左)と小園健太【写真:小谷真弥、荒川祐史】

2022年ドラフト1位の松尾汐恩はイースタン・リーグでサイクル安打達成

 DeNAは2023年は3位に終わり、12球団で最も長い25年もの間、優勝から遠ざかっている。悲願の頂点へ、若手の底上げは不可欠。今回は独自に選出した「プロスペクト」5人を紹介する。

 まだ背番号は3桁の育成選手ながら、期待を込めて5位には村川凪外野手を選出する。2023年、イースタン・リーグではチーム最多の108試合に出場。規定打席到達者の中ではチームトップの打率.280をマークし、29盗塁で盗塁王に輝いた。チームは12球団最少の33盗塁に終わっただけに、韋駄天が支配下をつかめばチームに新しい風を吹かせてくれそうだ。

 4位は勝又温史外野手。2018年ドラフト4位で日大鶴ケ丘高から投手として入団も、1軍登板がないまま2021年限りで戦力外に。野手に転向して2年目を終えた2023年11月に支配下に返り咲いた。名伯楽の田代富雄打撃コーチが「3割打てる」と期待する逸材だ。

 3位と2位には“2021年ドラフト組”を挙げる。5位指名の深沢鳳介投手は2023年、同リーグで18試合に登板して6勝6敗、防御率3.28、2球団競合の末に1位指名された小園健太投手は同17試合で2勝5敗、防御率4.21と着実に経験を積んできた。ともに1軍デビューから3年目の飛躍が待たれる。

 1位には松尾汐恩捕手を選んだ。2023年は高卒新人ながら同リーグで104試合に出場して打率.280、7本塁打、51打点。9月にはサイクル安打も達成するなど打撃センスはすでに申し分ない。大阪桐蔭高1年秋に捕手へコンバートされたとあって、守備面はまだまだ伸びしろ十分。デビューこそならなかったが昨年6月には1軍昇格も経験しており、大ブレークの予感も漂っている。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY