暗黒打線から“ほぼ取っ替え”の大刷新 見殺しと決別…中日の開幕スタメン最速予想

中日・細川成也(左)と岡林勇希【写真:矢口亨】
中日・細川成也(左)と岡林勇希【写真:矢口亨】

背水の3年目…立浪竜で実現する“ワクワク打線”を考える

 2年連続最下位の要因となった中日の貧打線が、大きな変貌を遂げるかもしれない。立浪和義監督にとって、背水の3年目となる2024年シーズン。オフには積極的な補強に動いた。投手陣の奮闘を見殺しにしてきた得点力不足は解消できるのか。年明け“最速”で開幕スタメンを予想してみる。

 2023年のチーム390得点も、71本塁打も、圧倒的な12球団ワースト。年間を通してローテを守った先発陣にことごとく黒星をつけてきた。ヒットは出ても、点が入らない低迷の元凶が、ついに打“線”になるかもしれない。9人の並びを考えるだけでワクワクする顔ぶれは揃った。

 やはり中心となるのは中田翔。どっしりと「4番・一塁」を任せたい。2024年から日本人選手扱いとなるダヤン・ビシエドは押し出される形に。2022年から3年1000万ドル(約14億3000万円、金額は推定)の契約を結んでいる助っ人はベンチ要員が濃厚。“年俸4.8億円の贅沢代打”となる可能性はある。

 クリーンアップの前後は、昨季チームトップの24本塁打とブレークした細川成也と若き大砲の石川昂弥。将来を考えて、石川昂を4番、中田を5番という選択肢も十分にあり得る。いずれにしろ右打ちが続くため、6番には上林誠知を据えてみた。ソフトバンクを戦力外になったとはいえ、まだ28歳。右翼を任せ、走攻守で新たな風をもたらしてほしい。

 1番は岡林勇希。“立浪竜の最高傑作”に中堅を任せたい。重要なのは、重量級の主軸につなぐ2番で、実績でいえば大島洋平。推定年俸2億5000万円で2年契約の2年目を迎える大ベテランだが、すでに外野は細川、岡林、上林で“満席”。ここは思い切って、入団時から立浪監督も評価していた田中幹也を「2番・二塁」で起用したい。前阪神の山本泰寛も面白い存在になり、激しいポジション争いになる。

 下位打線では、「7番・捕手」で宇佐見真吾が開幕マスクと思い切って予想。木下拓哉と甲乙つけがたく、悩ましい。「8番・遊撃」はオルランド・カリステ、開幕投手はWBC戦士・高橋宏斗を置いた。2023年の開幕スタメンから最大で8人変更も。もちろん春季キャンプやオープン戦をへて勢力図は大きく変わる可能性はあるが、貧打との決別の時は確かに近づいている。

【予想スタメン】2023年の開幕から最大8人“取っ替え”も…ワクワクが止まらない中日のラインナップ

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