2軍で無双、HR王の“ポスト村上” 逆襲期待の元ドラ1…巻き返しのカギ握る燕の有望株

ヤクルト・山下輝(左)と北村恵吾【写真:荒川祐史】
ヤクルト・山下輝(左)と北村恵吾【写真:荒川祐史】

澤井廉は2軍でリーグ最多の18HR、北村恵吾は初安打が満塁アーチ

 リーグ2連覇から一転、2023年シーズンは5位に沈んだヤクルト。2軍は45勝73敗4分けでイースタン7球団中6位だったが、生きのいい若手選手は少なくない。プロスペクトの「トップ5」を“独断”で選出してみた。

 5位は赤羽由紘内野手だ。BC信濃から2020年育成ドラフト2位で入団し、2022年7月末に支配下に。内外野を守れるユーティリティで、2023年は29試合に出場し、9月3日の阪神戦で初本塁打を放った。2024年から背番号は「00」に。期待の表れだろう。

 4位にあげたのは西村瑠伊斗内野手。2022年ドラフト2位で京都外大西高から入団した。1年目の2023年は2軍で91試合に出場し、打率.183(278打数51安打)、4本塁打、22打点。2023年の最終戦(10月4日、対阪神)で、代打で1軍デビュー(空振り三振)した。将来の大砲候補として期待される19歳。2024年はステップアップの1年にしたい。

 3位は2021年ドラフト1位左腕の山下輝投手だ。1年目の2022年は、9月30日の広島戦で8回途中無失点の好投でプロ初勝利。オリックスとの日本シリーズ第5戦に先発した(5回3失点)。しかし、2023年は怪我の影響で1軍登板なしだったが、9月28日のイースタン西武戦で実戦初登板にこぎつけた。2024年は飛躍の年にしたい。

 2位は北村恵吾内野手だ。2022年ドラフト5位で中大から入団。1年目は12試合で打率.190、1本塁打7打点。球団史上初めてプロ初安打を満塁本塁打で記録した。中大で同期だった阪神・森下翔太外野手は1年目から活躍。ライバルに追いつき追い越したい。

 そして1位は澤井廉外野手。中京大から2022年ドラフト3位で入団し、1年目は16試合で打率.156、0本塁打も、2軍で18本塁打を放ちタイトルを獲得した。村上宗隆内野手は近い将来メジャー挑戦が見込まれており、大砲候補として期待は高い。左翼のポジションを獲れるか。注目の2年目を迎える。

【独自選出】2023年2軍HR王ら若手に揃う逸材 ブレーク期待の燕「プロスペクト」TOP5

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY