38歳左腕が目指す前人未到の偉業 大台へあと3勝の右腕…達成されそうな投手記録

日本ハム・宮西尚生(左)と楽天・田中将大【写真:荒川祐史】
日本ハム・宮西尚生(左)と楽天・田中将大【写真:荒川祐史】

田中将大は日米197勝…野茂、黒田に続く偉業へあと3勝

 2024年のプロ野球は、セ、パ両リーグともに3月29日に開幕する。各球団の状況やペナントレースの行方は早くも気になるところだが、合わせて気に留めておきたいのは個人記録。達成が期待される投手部門の偉業をチェックする。

 〇通算850登板:宮西尚生(日本ハム)あと11試合

 宮西の登板数は現役最多で歴代6位の839試合。2023年は31試合に登板しており、十分にクリア可能だろう。ちなみに歴代4位は梶本隆夫の867試合、同5位は小山正明の856試合。2人のレジェンドを超えて同3位の金田正一(944試合)に続く可能性もある。

 ○日米通算200勝:田中将大(楽天)あと3勝

 ヤンキースに2014年から7年間在籍し、78勝をあげて2021年に古巣復帰。この3年間で20勝(31敗)をマークした。打線と噛み合えば、シーズン序盤に達成できるだろう。過去に日米通算200勝を記録しているのは野茂英雄の201勝(NPB78、MLB123勝)、黒田博樹の203勝(NPB124勝、MLB79勝)。ダルビッシュ有(パドレス)は日米通算196勝(NPB93勝、MLB103勝)。どちらが先に大台に到達するか。

 44歳シーズンを迎える石川雅規(ヤクルト)は、現役最多のNPB通算185勝(185敗)。目標の大台にどこまで迫れるか。通算100勝には大野雄大(中日)が、あと16勝としている。

 〇通算250セーブ:平野佳寿(オリックス)あと8、山崎康晃(DeNA)あと23

 平野佳はメジャーで8セーブを挙げており、2023年シーズンに日米通算250セーブを達成した。2024年は40歳シーズンとなるが、オリックス復帰後の3年間は29、28、29とコンスタントにセーブを挙げており、シーズン前半での達成が期待できそうだ。

 山崎は2023年、20セーブで防御率4.37。シーズン途中から中継ぎに回った。抑えに返り咲けるかがポイントになりそうだ。

宮西尚生は前人未到の400ホールドまであと7としている

 〇通算200セーブ:増田達至(西武)あと6

 2023年は19セーブも防御率5.45と安定感を欠いた。新助っ人のアルバート・アブレイユは最速163キロを誇り、抑え候補の1人。守護神の座を再び確立させることがポイントになりそうだ。

 〇通算400ホールド:宮西尚生(日本ハム)あと7

 NPB最多ホールドを誇る左腕は、6月2日に39歳となる。2023年は31登板で13ホールド、防御率2.66。前人未到の領域へ到達する可能性は高い。

 〇2000奪三振:涌井秀章(中日)あと2、和田毅(ソフトバンク)あと117

 涌井はシーズン初登板で達成の可能性も十分ある。43歳シーズンを迎える和田は日米通算で1971奪三振(NPB1883、MLB88)を記録している。昨季は85奪三振をマークしており、通算では余裕で到達しそうだ。

(Full-Count編集部)

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