V奪回の命運握る巨人の有望株 18歳で本塁打のドラ1、阿部監督の目に留まった19歳

巨人・浅野翔吾(左)と中田歩夢【写真:矢口亨、荒川祐史】
巨人・浅野翔吾(左)と中田歩夢【写真:矢口亨、荒川祐史】

育成の中田歩夢は秋季キャンプで1軍に抜擢された

 2年連続Bクラスに沈み、阿部慎之助新監督の下で巻き返しを期す巨人の「プロスペクト」トップ5を独断で選出した。2024年シーズンのみならず、名門球団の将来の行方を占う存在と言えそうだ。

 5位は、育成選手の中田歩夢(あゆむ)内野手。2022年育成ドラフト4位で青森・東奥義塾高から入団した19歳の遊撃手で、身長172センチと小柄ながら、軽快なフットワーク、強肩、シュアな打撃が首脳陣の目に止まり、2023年宮崎秋季キャンプの1軍メンバーに抜擢された。阿部監督から直接指導を受けるシーンもあり、掘り出し物だ。まずは早期の支配下登録を目指す。

 4位は日立製作所から入団した24歳のドラフト3位ルーキー、佐々木俊輔外野手。身体能力が高く、俊足、強肩、守備範囲の広さは即戦力。なおかつパンチ力も秘めており、本人は将来の目標として“トリプルスリー”を掲げている。いろいろな意味で楽しみな選手だ。

 3位は2022年ドラフト2位の萩尾匡也外野手。慶大4年の秋に東京六大学リーグ3冠王を獲得した実績を引っ提げ入団したが、1年目は1軍出場11試合、16打数1安打(打率.063)に終わった。それでも2軍でイースタン・リーグ3位の打率.283、7本塁打36打点をマークし、実力の片鱗は見せた。キャンプ、オープン戦からアピールして、レギュラー不在の外野でポジション争いの主導権を握りたいところだ。

 2位はドラフト1位ルーキーの西舘勇陽投手。ドラフト会議では中大の大先輩にあたる阿部監督が日本ハムと競合の末、抽選で交渉権を引き当てた。クイック投法から最速155キロを誇り、カットボール、スプリットなどの変化球も有効。先発にも、チームのウイークポイントであるリリーフにも対応できそうで、阿部監督がどんな役割でスタートさせるか。いずれにせよ、ハマればかなりの数字が期待できる。

 1位は、ドラフト1位入団から2年目を迎える浅野翔吾外野手だ。高卒ルーキーながら1年目から1軍で24試合出場、打率.250(40打数10安打)、1本塁打2打点。躍進への足がかりはつくった。昨年10月のフェニックス・リーグで腰痛を発症したが、打撃練習を再開している。スター性を漂わせるピカイチの期待株で、萩尾同様、外野のレギュラー争いで存分にアピールしてほしい。

(Full-Count編集部)

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