本塁打王から2年…危機迫る定位置、FA戦士加入でさらに激化 V3オリの熾烈な争い

オリックス・中嶋聡監督【写真:荒川祐史】
オリックス・中嶋聡監督【写真:荒川祐史】

4連覇&日本一奪回を掲げるオリックスに起こる競争激化

 4連覇を狙うオリックスは、外野の定位置争いが激化しそうだ。広島から国内FA権を行使して加入した西川龍馬の存在が大きい。2023年にセ・リーグ2位の打率.305を記録した巧打者が、3連覇チームの競争を激化させる。

 主に左翼を守る西川が加入したことにより、中堅と右翼を争う選手が増えると予想される。内野手登録の中川圭太や野口智哉らも外野のポジション争いに参戦する方向。これまでレギュラーとして君臨してきた“ラオウ”こと杉本裕太郎もポジション“確約”とはならなさそうだ。

 2023年に行われた阪神との日本シリーズ第1戦でトップバッターとして起用された池田陵真、高卒4年目を迎える来田涼斗、今オフにオーストラリアで鍛錬を積んだ杉澤龍らも虎視眈々とポジションを狙う。

 育成出身ルーキーとしてNPB史上初の開幕スタメンを勝ち取った茶野篤政も、2年目に向けて懸命に汗を流す。2023年は91試合に出場して打率.237、1本塁打、23打点、7盗塁を記録。シーズン序盤は結果を残せていたが、後半戦は失速しただけに“復調”に期待がかかる。

 試合後半に存在感を示してきた小田裕也、佐野皓大、渡部遼人らも、目をギラつかせて2024年シーズンを迎えるつもりだ。25年ぶりリーグ優勝に輝いた2021年に、主にトップバッターを任された福田周平も黙っていない。

 さらに「組み替え」を自由にさせるのは森友哉の存在だ。強打を生かし、2023年には右翼の守備にも就いた。日々スタメンオーダーが変わる中嶋オリックスに、新たなシナジー効果が生まれそうだ。

(Full-Count編集部)

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