12球団最悪の「.195」改善へ…新人大抜擢の可能性も 熾烈な争い、日本ハムの激戦区

日本ハム・新庄剛志監督【写真:矢口亨】
日本ハム・新庄剛志監督【写真:矢口亨】

ドラフト2位・進藤勇也は大学日本代表で正捕手を務めた

 新庄剛志監督が背水の覚悟で迎える日本ハム。就任1年目から「トライアウト」と称して選手の競争を促してきたが、2024年も激しいポジション争いが繰り広げられそうだ。

 まずは捕手。2023年はオリックスからFAで加入した伏見寅威が74試合でスタメンマスクと一歩リードし、アリエル・マルティネス(29試合)、清水優心(14試合)、古川裕大(11試合)、田宮裕涼(5試合)、郡司裕也(4試合)、梅林優貴(1試合)だった。

 セイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)によると、捕手のチーム守備率「FP%」.990、盗塁阻止率「CS%」.195、守備全般での貢献を示す「UZR」-7.4は全て12球団ワーストで“泣き所”となっている。ドラフト2位では大学日本代表の正捕手だった進藤勇也(上武大)を獲得。2023年以上の激戦を勝ち抜き正捕手を掴んだ選手が現れたとき、チーム力は大幅にアップしているだろう。

 二遊間も群雄割拠だ。上川畑大悟、奈良間大己、水野達稀、細川凌平ら若手がしのぎを削り、加藤豪将や石井一成、中島卓也の中堅、ベテラン勢も負けるつもりはない。重要なセンターラインは誰が守っているのだろうか。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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