大谷翔平に求められる“2度の世界一” 1013億円契約に見合うには…殿堂入り右腕が分析
通算213勝154Sのスモルツ氏「マーケティングで元を取ることは間違いない」
大谷翔平投手はドジャースと10年7億ドル(約1013億円)契約を結んだ。この大型契約を、1996年ナ・リーグのサイ・ヤング賞で殿堂入りも果たしている通算213勝154セーブ右腕ジョン・スモルツ氏が分析した。
米スポーツ局「FOXスポーツ」でアナリストを務めるベン・バーランダー氏のポッドキャスト「Flippin’ Bats Podcast」にリモート出演。「彼は我々の世代で最も偉大な選手だ。だが、彼はドジャースの世代で最も偉大な選手になれるのか。つまり、彼は二刀流選手になるのか。それが最大の疑問だ」と投げかけた。
「金額を、額面そのままとしよう。どちらか片方しかしない選手の契約となれば、ドジャースにとって興味深い力学となる。私が全体をどう見ているかというと、ドジャースが(彼の)マーケティングで元を取ることは間違いない。実際に支払う額は(契約の)1/3程度だろう。大谷で収益をあげることができるからだ。だが私は契約をこう見ている。そして、それはみなさんが常に耳にしていることだろう。彼らが2度優勝出来れば。2度がバロメーターになるだろう。2度優勝出来ればこれは信じられないほど素晴らしい契約になるだろう」
また、この契約に7億ドルの価値を見出すポイントとして、投打でプレーするかどうかを挙げる。歴史的な契約を手にしたのも、1人の選手が投打で異次元のプレーするという独自性があってこそ。「(もし怪我などで)二刀流としてプレーしなければ、ドジャースの組織には(契約を)正当化するために(さらに)何度か優勝しなければというかなりの重圧がかかる」と、チームにかかるプレッシャーについても指摘した。
(Full-Count編集部)