西武・渡辺GM、人的補償の要求を明言 山川移籍で…指名選手は検討中「豊富なので」

取材に応じた西武・渡辺久信GM【写真:湯浅大】
取材に応じた西武・渡辺久信GM【写真:湯浅大】

西武が過去に人的補償で獲得したのは江藤智、内海哲也らビッグネームも

 西武の渡辺久信GMは5日、昨年12月に国内フリーエージェント(FA)権を行使してソフトバンクへ移籍した山川穂高内野手の補償について「検討中です」と語るも「人的補償です」と、方針を明らかにした。

 球団の仕事始めとなったこの日、渡辺GMらは昨年末にソフトバンクから届いたプロテクトの28人から外れた人的補償選手のリストをもとに話し合い「検討中なので多くは話せない」としながらも、リストに入っている選手については「(人材が)豊富なので、ある程度の選手は出ている」と語った。

 ポジションなどで選択するのではなく「いろんなポジションで、どの選手が1番当てはまるか。ウチに入って機能するかとか、色々と考えています」と説明した。

 山川の2023年の年俸は2億7000万円(金額は全て推定)で、西武では増田達至投手、源田壮亮内野手の3億円に次ぐ3番目の高額選手としてAランクに属しているとみられ、西武は「人的補償あり」の場合は28人のプロテクトから外れた選手1人と年俸の0.5倍の金銭(1億3500万円)をソフトバンクに求めることができる。

 西武が過去に人的補償で獲得した選手は7人。2006年の江藤智内野手(豊田清が巨人移籍)、2008年の岡本真也投手(和田一浩外野手が中日移籍)、2014年の中郷大樹投手(涌井秀章投手がロッテ移籍)、脇谷亮太内野手(片岡治大内野手が巨人移籍)、2018年の高木勇人投手(野上亮磨投手が巨人移籍)、2019年の内海哲也投手(炭谷銀仁朗捕手が巨人移籍)、2023年には張奕投手(森友哉捕手がオリックス移籍)が加入していた。

 成績だけで見ると人的補償で獲得した選手が活躍した例は少なかっただけに、今回はどの選手を獲得するか注目が集まる。

(湯浅大 / Dai Yuasa)

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