顔面死球→陥没骨折も1か月で復帰 控えでも折れず…新天地で見せた“いぶし銀”|球界群像 大石友好#10
元西武、中日の大石友好氏【写真:山口真司】大石友好氏は1985年に中日へ…正捕手は大学時代に驚かされた中尾孝義だった
新天地で新ニックネームがついた。現役時代、強肩捕手で知られた大石友好氏はプロ6年目の1985年キャンプ前に西武から左腕の杉本正投手とともに、中日にトレード移籍した。「名古屋全体がドラゴンズを応援してくれる感じで、それにはとても驚きました。やりがいがあるなって思いましたね」。首脳陣やチームメートからの呼ばれ方も変わった。西武時代の「石」から、苗字にも名前にも出てこない「正平」もしくは「正ちゃん」になった。
パ・リーグからセ・リーグへ。令和の現在とは違って、大石氏が移籍した当時は「人気のセ、実力のパ」と言われるほど、人気面には差があり、それを感じ取ったという。「名古屋の放送局はそれぞれがドラゴンズを応援してくれる。巨人戦になると全国中継もある。昔のパ・リーグはたまにNHKでやるぐらいだったし、やはり違うなと思いましたね。全国中継なら田舎の方でも見られるし、そういう意味では中日に来てよかったです」。
入団以来5シーズン在籍した西武に愛着があり、寂しい思いで中日入りしたが、チームに溶け込むのに時間はかからなかった。正捕手には1982年のセ・リーグMVPの中尾孝義氏の存在があったが「確か、球団代表に言われたんだったかな。『中尾は怪我が多いのでいつ休むかわからない。大石君が試合に出るチャンスは多くなるから頑張ってくれ』ってね」。
俳優の火野正平さんに似ていると、「正平」「正ちゃん」と呼ばれた
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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