現役バリバリのメジャー右腕が帰還 3年前に見せた無双…打者圧倒の「1.65」&「10.47」

カージナルス時代のドリュー・バーヘイゲン【写真:Getty Images】
カージナルス時代のドリュー・バーヘイゲン【写真:Getty Images】

バーヘイゲンは3年ぶり日本ハム復帰…2021年の終盤に無双投球を披露

 日本ハムは12日、ドリュー・バーヘイゲン投手と契約合意に達したと発表した。2020年から日本ハムで2年間プレーしており、“出戻り”となった。日本では通算13勝14敗だったが、投球内容を振り返ると、強烈なインパクトを残していた。

 33歳の右腕は日本ハムでの2年間で38登板(37先発)、13勝14敗、防御率3.51の成績を残した。とりわけ存在感を示したのが2021年の後半戦。東京五輪で中断した後の投球だ。9試合に登板して3勝2敗、計49回を投げて57三振を奪って防御率は1.65。奪三振率は10.47を記録していた。

 セイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)によると、カットボール100球当たりの失点増減「wCT/C」でバーヘイゲンは2021年に12球団トップの「3.27」(70投球回以上)をマークしていた。武器があるのも強みの1つだろう。

 この2年間はカージナルスに所属し、昨年は自己最多の60登板で5勝1敗、防御率3.98。61回を投げて60三振を奪った。救援が専門だったが、新庄剛志監督は「もちろん、ローテに入って活躍してほしい」と先発での起用を考えているようだ。

 2年連続で最下位に沈んだ日本ハムは、バーヘイゲンの加入で今季の外国人が8人となった。投手はバーヘイゲンの他、パトリック・マーフィー、アニュラス・ザバラ、育成の孫易磊(スン・イーレイ)が加わり、ブライアン・ロドリゲスは来日7年目を迎える。中でも実績あるバーヘイゲンがどんな投球を見せるか、注目される。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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