藤浪も影響か…FA市場に残る“ボラス案件” 迫るキャンプ、CY賞左腕も決まらぬ去就
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ボラス氏が代理人を務める選手の多くが去就不透明
1月も半ばに突入し、流れが遅いといわれていたメジャーリーグのFA市場も徐々に動き始めている。そんな中、スコット・ボラス氏が代理人を務める選手の多くは未だ去就が決定していない。オリオールズからFAとなっている藤浪晋太郎投手もその一人だ。
ボラス氏と言えば、その手腕で時間をかけて高額契約を勝ち取ることも多い。昨オフには12月の時点で、吉田正尚外野手やザンダー・ボカーツ内野手ら総額10億ドル(約1448億円)以上の契約をまとめ上げたが、今年はFA選手で大きな動きはない。
昨季、ナ・リーグのサイ・ヤング賞に輝いたブレイク・スネル投手はFA市場の目玉投手の一人と言われている。レイズ時代の2018年以来の獲得で、両リーグでサイ・ヤング賞を受賞するのは史上7人目。実績豊富な左腕を狙いヤンキースも獲得に興味を示していたが、スネル側の提示額により、破談となったと報じている米メディアも。他にもレンジャーズからFAとなっているジョーダン・モンゴメリー投手も決まっていない。昨季10勝(11敗)を挙げ、世界一にも貢献していた。
打者ではコーディ・ベリンジャー外野手が宙ぶらりん状態だ。2019年のナ・リーグMVPは昨季カブスで復活。打率.307、26本塁打、97打点の成績を残していた。また、ドジャースからFAとなっていたJD・マルティネス外野手も大谷翔平投手のドジャース入りで再契約の線がほぼ消滅。エンゼルスなどが興味を示しているとされているが、まだ決定していない。
他にもブルージェイズからFAとなっているマット・チャップマン内野手やフィリーズからFAとなっているリース・ホスキンス内野手らも去就は不透明。大型契約を勝ち取るか、折れて“妥協”するか――。スプリングトレーニングまで残り1か月ほど。大物代理人の手腕にかかっている。
(Full-Count編集部)
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