侍選出から5年で激変した立場 現役ドラフト→戦力外、右腕はマイナーからいばらの道

元西武の多和田真三郎(左)と日本ハム時代の上沢直之【写真:荒川祐史】
元西武の多和田真三郎(左)と日本ハム時代の上沢直之【写真:荒川祐史】

ハムからポスティングシステムを利用した上沢はレイズとマイナー契約で合意

 日本ハムからポスティングシステムを利用した上沢直之投手は、レイズとマイナー契約で合意した。上沢は2018年の日米野球で、侍ジャパンの一員として日の丸を背負った。あれから5年が経ち、状況は激変。当時のメンバーの現在地をみてみる。(所属は当時)

 投手は15人。2015年ドラフト1位の岡田明丈(広島)は昨季限りで戦力外となり、育成で再出発する。同1位の多和田真三郎(西武)は2021年限りで戦力外となり、北海道の製菓会社「六花亭」に所属。昨年11月には12球団合同トライアウトを受けNPB復帰を目指したが、ここまで声は掛かっていない。佐藤優(中日)は2022年限りで戦力外となり、現役を引退した。

 成田翔(ロッテ)と笠原祥太郎(中日)はともに昨オフ、現役ドラフトで移籍。しかし新天地ではわずか1年で戦力外となった。成田はクラブチームの全川崎クラブで、笠原は台湾プロ野球(CPBL)の「台鋼ホークス」で新たなスタートを切る。

 松井裕樹(楽天)は海外フリーエージェント(FA)権を行使して5年総額2800万ドル(約40億4000万円)でパドレスへ移籍。高橋礼(ソフトバンク)はトレードで巨人入りした。高梨雄平(楽天)は2020年途中に巨人に移籍し、昨季まで3年連続50試合以上登板と欠かせない戦力だ。岩貞祐太(阪神)は日本一に貢献。大瀬良大地(広島)や浜口遥大(DeNA)らは試練のときを迎えている。

 森友哉(西武)、會澤翼(広島)、甲斐拓也(ソフトバンク)と3人の捕手は健在。森は昨オフにオリックスに移籍し、リーグ優勝を味わった。内野手も外崎修汰と源田壮亮(ともに西武)や岡本和真(巨人)ら今もチームの中心として奮闘している選手が多い。山川穂高(西武)は強制性交等の疑いで書類送検され、不起訴となったが無期限出場停止に。国内FA権を行使してソフトバンクに移籍した。

 外野手では、柳田悠岐(ソフトバンク)が活躍を続ける一方で、上林誠知(ソフトバンク)は昨季限りで戦力外となり中日へ。秋山翔吾(西武)はメジャー挑戦を経て2022年途中から広島に加入。田中和基(楽天)は昨季95試合に出場したが打率.088に終わった。

(Full-Count編集部)

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