ドラ1入団拒否でも大成功 3球団“全滅”の裏で…ハムのドラフトが示す先見の明
上沢がレイズとマイナー契約…日本ハムの2011年ドラフトを振り返る
日本ハムからポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指していた上沢直之投手が、レイズとマイナー契約で合意した。上沢は2011年ドラフトで6位指名で入団。この年の日本ハムのドラフト組は、上沢をはじめとした4選手が活躍する“当たり年”となった。
同年は東洋大の藤岡貴裕、東海大の菅野智之、明大の野村祐輔と大学生投手の「BIG3」と、東海大甲府高の高橋周平が注目を集めていた。日本ハムは1位で菅野を指名も、入団を拒否されている。
2位の松本剛は2022年に首位打者を獲得するなど、ヒットメーカーとして活躍。3位の石川慎吾は2016年オフにトレードで巨人に移籍。昨季中盤にはロッテにトレード移籍し、44試合ながら打率.348をマーク。特に左投手との相性は抜群で、勝負強い打撃を披露している。
何より4位入団の近藤健介は、球界屈指のバットマンに成長。2022年オフにはFAでソフトバンク入りし、昨季はリーグ2冠となる26本塁打87打点をマークするなど、圧倒的な存在感を放った。
現在もプレーを続ける4選手は全員高卒入団で、期待通りに成長した形となった。他球団を見てみると阪神(6人)、西武(6人)、ヤクルト(8人、いずれも育成契約含む)は全選手がNPB球団に所属しておらず“全滅”となっているだけに、日本ハムのドラフトの成功率の高さがうかがえる。
(Full-Count編集部)