戦力外から2年…再起目指す元ドラ1 “涙の退団”で残り1人に、西武15年組の現在地

元西武・呉念庭(左)と多和田真三郎【写真:小林靖、荒川祐史】
元西武・呉念庭(左)と多和田真三郎【写真:小林靖、荒川祐史】

西武の2015年ドラフトで現在もチームにいるのは6位の本田圭佑のみ

 西武は昨年12月の現役ドラフトで愛斗外野手がロッテに移籍したことで、2015年のドラフト入団組がオリックスと並ぶ最多の10人から、6位指名の本田圭佑投手のみとなってしまった。

 本田は今季25試合に登板し防御率1.56も2ホールドに終わり、今季は勝ち継投の一角を狙う。4位で指名された愛斗は昨季、チームの外野手として最多の73試合で守備についており、今季のレギュラー候補だっただけに移籍は大きな話題に。西武の外野手争いはさらに激しくなりそうだ。

 2位の川越誠司外野手は昨季途中に高松渡内野手とのトレードで中日へ。移籍後の成績は18試合で打率.212の1打点のみに終わった。7位指名の呉念庭内野手は昨季終了後に台湾球界挑戦のため、涙の退団を表明。現在は台湾でのドラフトへ向けて準備している。

 同年の1位だった多和田真三郎投手は体調面の理由で2021年オフに退団したが、「六花亭」の軟式野球部でプレーしており、昨年の12球団合同トライアウトに参加するなど、NPB復帰を目指している。3位の野田昇吾投手、5位の南川忠亮投手、8位の國場翼投手、9位の藤田航生投手はすでに現役を引退した。10位の松本直晃投手は2019年のオフに戦力外通告を受け、現在は九州アジアリーグの北九州下関フェニックスでプレーしている。

 なお、2015年ドラフトで西武と同じく10人を指名したオリックスの1位は吉田正尚外野手(レッドソックス)で10位が杉本裕太郎外野手だった。

(Full-Count編集部)

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