山川加入で失われる“安定感” 4年連続GG賞にコンバート案…小久保監督のタクトは

ソフトバンク・山川穂高(左)と中村晃【写真:藤浦一都、荒川祐史】
ソフトバンク・山川穂高(左)と中村晃【写真:藤浦一都、荒川祐史】

ホークス中村は2020年から4年連続でゴールデングラブ賞を受賞

 小久保裕紀新監督が率いるソフトバンクは今オフに西武からFA宣言した山川穂高内野手を獲得した。3度の本塁打王に輝いた右の長距離砲は、右の強打者不足だったチームにとっては待望の補強となったが、小久保監督にとっては解決すべき問題もあるようだ。主に一塁を守る中村晃の起用法だ。

 昨季は136試合出場で打率.274、5本塁打、37打点。2014年に最多安打のタイトルを獲得。通算1387安打を誇るホークスの看板選手の一人だ。特筆すべきは一塁の安定した守備力。昨季はわずか2失策でリーグトップの守備率.998を記録。2020年から4年連続のゴールデングラブ賞を受賞した。

 山川はプロ入りした2014年から一塁が主戦場だ。昨秋のフェニックスリーグでは三塁の守備についたが、三塁には栗原陵矢がいる。昨季、外野手として12試合に出場した中村が外野に回ることも選択肢の一つだが、外野手には周東佑京、近藤健介、柳田悠岐らがいる。指名打者にも巨人からトレード獲得したアダム・ウォーカーがおり、いずれにしても熾烈な定位置争いとなりそうだ。

 昨季のチーム52失策はリーグ最少だった。山川の加入で打線に厚みが増したが、名手・中村のコンバートで安定した守備力は失われてしまうのか。小久保監督は1年目から、そのタクトに注目が集まるシーズンとなる。

(Full-Count編集部)

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