4年で30億円減、戦力外から再出発や42歳でローテ中心も 米挑戦→NPB出戻り組の現在地

ロッテ・澤村拓一、楽天・田中将大、ソフトバンク・和田毅(左から)【写真:荒川祐史、矢口亨】
ロッテ・澤村拓一、楽天・田中将大、ソフトバンク・和田毅(左から)【写真:荒川祐史、矢口亨】

ソフトバンクの有原は昨季チーム唯一の2桁となる10勝を挙げた

 楽天の田中将大投手は、2億1500万円減の年俸2億6000万円プラス出来高払いの単年契約で今季の契約を更改した。ヤンキース時代の2019年には2200万ドル(約32億5000万円)、楽天に復帰した2021年も9億円と高額年俸だったが、4年前と比べると約30億円の減俸となった。田中と同じく米球界挑戦後にNPBに“出戻り”した選手たちの現在地を見てみる。

 2016年から古巣ソフトバンクに復帰した和田毅投手は、昨季も21登板でチーム2位の8勝(6敗)を挙げるなど、42歳となってもローテーションの中心に君臨する。ヤクルトの青木宣親外野手は、昨季は96試合出場と2年連続で100試合を下回ったが、まだまだ欠かせない存在だ。オリックスの平野佳寿投手は、復帰した2021年からリーグ3連覇を経験。昨季も42登板で5ホールド29セーブをマークし、防御率は1.13の好成績だった。

 昨季3年ぶりにロッテに復帰した澤村拓一投手は、34試合に登板も防御率は4.91にとどまった。日本ハムで3度の2桁勝利を挙げた有原航平投手は、2021年から海を渡るも2年間でわずか3勝と苦しみ、2023年にソフトバンクに加入。序盤は苦しんだが、最終的にはチーム唯一の2桁となる10勝と記録した。

 秋山翔吾外野手は西武時代にシーズン最多216安打を放ち、首位打者1度、最多安打4度。2020年にメジャー挑戦し、2022年途中に帰国すると広島入りした。同年は44試合で打率.274、昨季は115試合で打率.274とかつて“常連”だった3割達成とはならなかった。

 西武から2012年オフに海外フリーエージェント(FA)権を行使して米挑戦した中島宏之内野手は、メジャー出場を果たすことができずに2015年からオリックスへ。2019年から巨人に移籍したが、昨季はわずか8試合の出場に終わって戦力外となり、今季は中日で再スタートを切る。多くの経験を経て、ベテランとなってさまざまな野球人生を送っている選手たち。今季の活躍にも注目したい。

(Full-Count編集部)

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