シーズン全休も50億円で移籍へ 復活目指す選手に「魅力的」…MLBで増加する契約形態

ブルワーズと契約合意したリース・ホスキンス(写真はフィリーズ在籍時)【写真:Getty Images】
ブルワーズと契約合意したリース・ホスキンス(写真はフィリーズ在籍時)【写真:Getty Images】

フィリーズFAのホスキンスは2年50億円でブルワーズへ

 ブルワーズが、昨年は怪我のため1試合も出場しなかったリース・ホスキンス内野手(フィリーズFA)と2年総額3400万ドル(約50億円)で合意間近と、米メディアが伝えた。契約1年目(今季)終了後にオプトアウト(契約破棄)できる権利がついているという。

 30歳のホスキンスは2014年MLBドラフト5巡目でフィリーズに入団。2017年にメジャーデビューし、2022年までの6年間で667試合に出場し、588安打、148本塁打をマークした。しかし、昨年のスプリングトレーニングで左膝前十字靱帯を断裂し、2023年シーズンは全休を余儀なくされた。米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」によると、フィリーズは今オフ、クオリファイング・オファー(QO)を提示せず、ブライス・ハーパー外野手の一塁固定を明らかにしていた。

 近年は復活を目指す複数の主力選手がオプトアウト付きの2年契約を結んでいる。「これは選手にとって魅力的(な契約)だ。1年契約よりも安心感が増すと同時に、1年目のシーズン終了後に再びフリーエージェントになることも可能だ」と記事は解説する。

 ホスキンスの契約は、肩の手術からのリハビリで2022年シーズンを棒に振ったマイケル・コンフォート外野手が昨オフにジャイアンツと結んだ2年3600万ドル(約53億円)の契約に酷似していると説明。他にも2022年オフに2年3300万ドル(約48億7000万円)でガーディアンズに移籍したジョシュ・ベル内野手(昨季途中にマーリンズへ移籍)や、このオフに2年総額3850万ドル(約54億3000万円)でレッドソックスと契約したルーカス・ジオリト投手らの例を挙げている、

 こうした契約形態は、カムバックを目指す全選手に実現可能なものではないが、復活する可能性のあるFA選手に適用されるようになってきている。今季、ホスキンスが負傷前のようなパフォーマンスを発揮すれば、2024年オフのFA市場に出ることになるだろうとしている。

(Full-Count編集部)

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