エ軍の元有望株が“戦力外危機” 170キロ外野手の加入で飽和状態「この春が分岐点」
強肩ヒックスが1年契約で加入、トラウトら外野手は飽和状態に
エンゼルスは29日(日本時間30日)、オリオールズからFAとなっていたアーロン・ヒックス外野手と1年契約を結ぶことで合意したと発表した。34歳のベテラン外野手の加入で、チームの外野手は飽和状態に。MLB公式サイトは「同僚のジョー・アデル外野手に影響を及ぼすかもしれない」と報じている。
ヒックスは昨年5月下旬にヤンキースから“戦力外”となったが、オリオールズ移籍後に復活。65試合で打率.275、7本塁打、31打点とまずまずの成績を残した。守備でも、かつて外野からの送球で170キロを記録した強肩が武器としている。次に注目されるのがアデルの今後だ。
エンゼルスの40人枠には主砲マイク・トラウトをはじめ、ミッキー・モニアック、テイラー・ウォードと外野手が揃っている。しかもアデルのマイナー降格は「オプションは上限に達しており、ウェーバーを通さない限り降格させることができない」という。
アデルは2017年ドラフト1巡目(全体10位)でエンゼルス入り。2020年にデビューしたが、故障に苦しんだ昨季は17試合出場、打率.207、3本塁打、6打点と鳴かず飛ばずの状態が続いている。
米メディア「ジ・アスレチック」のサム・ブラム記者は「エンゼルスとジョー・アデルにとってこの春は分岐点になる。オプションが残っていないので、チームのロースターに残るか、そうでなければ他球団に移籍することが濃厚だ」と伝えた。オープン戦から結果を求められることになりそうだ。
(Full-Count編集部)