年俸4.9億円でもベンチの可能性…評論家は中田の才能絶賛 中日の命運握る“一塁争い”

中日のダヤン・ビシエド(左)と中田翔【写真:荒川祐史】
中日のダヤン・ビシエド(左)と中田翔【写真:荒川祐史】

坂口智隆氏がピックアップした中日、ヤクルト、巨人のキャンプ注目選手

 球春到来。2月1日から各地でプロ野球の春季キャンプが始まった。若手の台頭、ベテランの意地、新戦力の実力など、ファンも気になるところ。そんな中、近鉄、オリックス、ヤクルトで通算1526安打をマークした、野球評論家の坂口智隆氏が、独自の目線で注目選手をピックアップ。今回は中日、ヤクルト、巨人のセ・リーグ3球団。

 最下位から巻き返しを図る中日からは課題の得点力を上げるため獲得した中田翔内野手に注目した。在籍した日本ハム、巨人で4番に座った長距離砲に「打点を稼げる選手は才能。その才能を持った選手」と太鼓判を押す。一塁のポジションはダヤン・ビシエド、中島宏之ら名だたる選手と争うことになる。ビシエドは2022年から3年1000万ドル(約14億6000万円)の契約を結んでおり、現レートだと今季年俸は約4.9億円(金額は推定)。場合によっては、ベンチスタートが増える可能性も高い。坂口氏は「かなり楽しみ。1つのポジションを誰もが知っている選手が奪いに行く。これは豪華」と、熾烈な争いになることを予想した。

 古巣のヤクルトからは山田哲人内野手を指名。史上初唯一の3度のトリプルスリーを達成した男も、近年はケガなどもあり不振が続いている。昨季は105試合に出場し打率.231、14本塁打40打点。10年ぶりに規定打席にも届かなかった。同じ関西出身の後輩に「打線には絶対いる。このまま終わる選手じゃない。キャンプでは“守備足”がどうか見たい」と注目する。

 2年連続Bクラスに終わった巨人では、坂本勇人内野手から遊撃のポジションを奪った門脇誠内野手に注目。「守備は申し分ない。打撃での上積みが欲しい」。ルーキーイヤーの昨季は126試合、打率.263、3本塁打21打点。シーズン後半には1軍レベルにアジャストした姿を見せていただけに「上から下まで打てる選手。今年1年、頑張れば向こう何年間は彼がショートのレギュラーで決まりだと思う」と期待を込めていた。

 春季キャンプの見どころについても「誰がどこのポジションを守っているか。初実戦、紅白戦の打順や1打席目。選手たちの思いがみえる部分もあるので注目してもらいたい」と、12球団のファンに向けてもアドバイスを送っていた。

【実際の動画】春季キャンプ注目選手は? 「意外に熱いものを持っている」 元同僚・坂口氏が明かす山田哲人の素顔

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