阪神は「一番、優勝に近い」 昨季は若手投手陣が躍動も…カギ握る“変則右腕”の復権

阪神・青柳晃洋【写真:荒川祐史】
阪神・青柳晃洋【写真:荒川祐史】

坂口智隆氏がピックアップしたDeNA、広島、阪神のキャンプ注目選手

 プロ野球では1日からオリックス、西武を除く10球団がキャンプインした。開幕1軍を目指し各選手たちは首脳陣に向け猛アピールしていく。そんな中、近鉄、オリックス、ヤクルトで通算1526安打をマークした、野球評論家の坂口智隆氏が、独自の目線で注目選手をピックアップ。今回はDeNA、広島、阪神のセ・リーグ3球団。

 リーグ連覇に向けスタートを切った阪神からは青柳晃洋投手。昨季はチームが日本一を果たす中、18試合に登板し8勝6敗、64奪三振、防御率4.57。2年連続「投手2冠」のエースとしては物足りない成績だった。それでも「不調と言われながら8勝している。気持ちをリセットする年だったと考えてほしい」と指摘した。

 昨季は村上頌樹投手、大竹耕太郎投手、伊藤将司投手の“10勝トリオ”がローテの中心として君臨。「彼が2、3年前の勝ち星を残せれば、(阪神が)一番優勝に近い」。エースの復活がリーグ連覇の鍵を握ると見ている。

 3位のDeNAからは桑原将志外野手に注目。昨季はゴールデン・グラブ賞を獲得するも132試合出場、打率.252、7本塁打35打点。2021年には打率3割を達成したリーディングヒッターもここ2年間は怪我もあり本来の打撃を取り戻せていない。「1番として凡打で勢いを付けられる選手。まだ、まだセンターも守れる」と期待を込める。

 3球団が競合したドラフト1位ルーキー・度会隆輝との外野争いも見どころの一つで「いい競争が生まれるが、最後には1番・中堅で出場してほしい」。キャンプでのシートノックも注目しており「一発目のポジションも見てほしい。誰がどこに入るか。チームの方針が見えてくるかも」と、ファンにもアドバイスを送っていた。

 広島は昨年65試合に出場し打率.273、11本塁打27打点をマークした右の大砲候補・末包昇大外野手を指名。キャンプ直前にケガもあり、1軍メンバーから外れるアクシデントもあったが「長打力は持って生まれたもの。ホームラン打つ才能はある。1年間出ることができれば大きな力になる。西川龍馬選手が抜けて今年1番でかいチャンスがある」と期待を込めていた。

【実際の動画】坂口智隆氏が推すキャンプ注目選手は? 阪神・青柳は昨季8勝…エース復権なら「一番優勝に近いチーム」

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