阪神退団の元2冠王「日本と米国からオファー」 蹴った好条件…決め手は韓国への愛

元阪神のメル・ロハス・ジュニア【写真:荒川祐史】
元阪神のメル・ロハス・ジュニア【写真:荒川祐史】

阪神では2年間で149試合に出場して打率.220、17本塁打に終わったロハス

 2021、22年に阪神でプレーしたメル・ロハス・ジュニア外野手は今季、KBO(韓国プロ野球)のKTウィズに4年ぶりに復帰する。球団は昨年12月、90万ドル(約1億3000万円)で契約したことを発表。2020年に本塁打王と打点王の2冠に輝き、MVPを受賞した33歳は、日本からもオファーがあったことを明かした。

 韓国メディア「マイデイリー」は、古巣復帰となったロハスを特集。2020年に打率.349、47本塁打、135打点を記録したが、2021年に阪神に移籍して以降は低迷している。「他のチームからもオファーが来たが、韓国を第2の故郷と考えた。韓国にあるKTを選んだのが当たり前だと思った」と取材に答えている。

 阪神では2年間で149試合に出場して打率.220、17本塁打に終わり、2022年限りで退団となった。昨季はメキシカンリーグを渡り歩き、今オフにはドミニカ共和国のウインターリーグにも参加。ティグレス・デル・リセイに所属して43試合に出場。打率.254、6本塁打、OPS.848と復調のきっかけを掴んでいる。

 韓国プロ野球のルールで、ロハスの保有権を持っているKT以外の球団とは契約を結ぶことができない。「他のチームに行くことができず、日本や米国からオファーが来た。しかしそれでもKTを選んだ」と、難しい条件の中でも古巣を再起の舞台に選んだようだ。かつての輝きを見せることができるのか注目だ。

(Full-Count編集部)

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