ブチ切れた名将を救った元巨人助っ人 サヨナラ負けに激怒…壁蹴り不運「助けろ!」

MLB時代のマーク・クルーン【写真:Getty Images】
MLB時代のマーク・クルーン【写真:Getty Images】

NPB177セーブのクルーンは、パドレス時代にボウチー監督のもとでプレー

 歴代10位の2093勝を挙げているレンジャーズのブルース・ボウチー監督が、セーブ王にも輝いた元助っ人との“逸話”を披露した。MLBネットワークのラジオ番組「SiriusXM」に出演。ブチ切れて壁を蹴り上げた際に足が抜けなくなったピンチを救ってくれたのは、横浜(現DeNA)と巨人でプレーしたマーク・クルーン投手だった。

 同番組の司会を務めるスティーブ・フィリップス氏から「怒っている瞬間を見たことがありません。怒ったときはありますか?」と聞かれた68歳の名将は「歳をとってマシになってきたけど、怒ったことは何回もあるよ。サンフランシスコのベンチでボールが入ったバケツを蹴り上げたことがある。そうしたら、足が(バケツに)挟まって、外れなくなってね。選手たちが後ろでコソコソと笑っている声が聞こえたんだ」と驚きのシーンを振り返った。

 さらに、こんなこともあった。「旧アストロドームで階段を上がっていたとき。マーク・クルーンは私のお気に入りなんだけど、四球を連発して、(味方の)エラーが何回か重なって、サヨナラ負けをした。壁を蹴り上げたら、足がドライウォール素材の壁を付き抜けたんだ。挟まってね。後ろにいたクルーンはビビり散らかしていたね。振り返って『クルーニー、助けろ!』って言ったよ。誰だってそういう経験はある。若いときの話だったけど、また起きたら恥ずかしいね」と笑った。

 クルーンはパドレス時代にボウチー監督のもとでプレー。2005年に来日して横浜で55試合に登板、26セーブを挙げる活躍を見せると、2008年から巨人に移籍。同年41セーブを挙げてタイトルを獲得した。NPB通算304試合で177セーブを誇る。そんな右腕が、若かりし頃のボウチー監督を救っていた。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY