根尾昂は覚醒なるか…抱える明白な“泣き所”「5.32」 巨大化ボディで挑む1年

中日・根尾昂【写真:矢口亨】
中日・根尾昂【写真:矢口亨】

根尾は昨年、奪三振割合が12球団“ワースト3位”だった

 プロ6年目、投手に転向して3年目を迎えた中日・根尾昂投手は、沖縄・北谷での1軍キャンプで汗を流している。昨年はプロ初勝利はならなかったが、2登板で防御率0.71と大器の片鱗を示した。一方で、明確な課題も見える。

 根尾は投手に転向した2022年が25登板(1先発)で1ホールド、防御率3.41。昨年は2登板(2先発)で12回2/3を投げ、9安打4奪三振8四球4失点(自責1)だった。昨年9月30日の巨人戦(東京ドーム)では6回を1失点の好投だった。

 セイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、与四死球、奪三振、被外野フライによる投手評価「xFIP」は5.32。10回以上投げた277投手の中で270番目だった。同指標は、打球の強弱、守備位置による被安打などを除いて算出することで、投手本来の資質を計ることができるとされる。

 また、奪三振割合「K%」は7.8%で、277投手の内、ワースト3位の275位だった。明白な課題も抱えながら臨む投手3年目。オフのトレーニングでボディも“巨大化”した。1軍で確固たる地位を築けるか、注目の1年が始まる。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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