大谷翔平が“走塁改革”「スピードを効率よく」 スタートの切り方から48分の徹底追求
元ブルワーズ監督のレニキーGM補佐が助言も「走る能力をもっと効率よく発揮してもらいたい」
ドジャースの大谷翔平投手は13日(日本時間14日)、米アリゾナ州グレンデールの球団施設で約48分をかけて走塁練習を行った。ブルワーズ、レッドソックスで監督を務めたロン・レニキーGM特別補佐が視察。レニキー氏は「とてつもないスピードの持ち主だ。だから、走る能力をもっと効率よく発揮してもらいたい。ショウヘイが今年はもっと走りたいことを知っている」と話した。
リードの幅からスタートの切り方に帰塁も。大谷が走塁の細部まで徹底的に追い込んだ。レニキー氏は「できるだけ効率化することに取り組んだ。盗塁、一塁から三塁、本塁に走る時など。彼は全てを全力で取り組む。今年は投手としての練習をしなくていいから、他の部分に取り組む時間がある」と説明した。
練習中には大谷から質問もあったという。レニキー氏は2000年から2010年までエンゼルスでコーチだった。「マイク・トラウトに同じベースランニングや盗塁(の練習)をさせたことを知っていた。走塁では細かい分析が大事だ。大事な時に盗塁できると、チームの勝利に貢献できる。盗塁する時はセーフになることが大事だ。8、9回に盗塁を試みてアウトになればタイミングが悪い」と話した。
ただ、単に盗塁数を伸ばしたいわけではない。あくまで求めるのはチームの勝利だ。「『もっと走りたい、もっと盗塁をしたい』と言っていたことは知っている。30盗塁、50盗塁というより、チームが必要とする重要な局面で走ることだ。そのことを私に伝えてきた。彼はただ単に走りたいわけではない。1点が大事な試合での盗塁は重要だ」と、レニキー氏は力説した。
「走れる選手だし、パワー、打率、出塁率に並んで、非常に優れた走力にも恵まれている。その年に何ができるか考えないといけない。どうすれば、勝利に一番貢献してくれるか。現状では投手としてプレーできないから、彼の才能をいかにして引き出せるか考えている」。レニキー氏は打者・大谷の躍動を期待していた。