専門家絶賛の巨人逸材23歳は「無駄がない」 狙う“空席”…覚醒間近の六大学3冠王

巨人・萩尾匡也【写真:矢口亨】
巨人・萩尾匡也【写真:矢口亨】

野球評論家・野口寿浩氏が巨人キャンプを視察、2年目の萩尾の打撃が「心強い」

 現役時代にヤクルト、日本ハムなど4球団で捕手として活躍した野球評論家・野口寿浩氏が13日、巨人の宮崎キャンプを視察し、2年目の23歳、萩尾匡也外野手を中堅レギュラーの有力候補に指名した。

「今日の打撃練習を見た限りでは、萩尾が非常によく見えました。打撃に無駄がなく、コンパクトでシャープなスイングが印象的。力強いですね」

 萩尾は慶大4年時に東京六大学リーグで3冠王を獲得するなど活躍し、2022年ドラフトで2位指名で入団。ルーキーイヤーは11試合の出場に終わったが、2軍では101試合に出場して規定打席到達選手の中ではチームトップの打率.283をマーク。7本塁打36打点で持ち前のセンスを発揮していた。

 この日のシートノックでは長野久義外野手とともに右翼に入っていたが、野口氏は「まずは開幕までによほどのことがない限りでは、ライトはオドーアが濃厚です。情報によれば大きい金額で獲得したというのもありますし」。3度のシーズン30発以上をマークし、メジャー通算178本塁打の新助っ人が右翼に落ち着くと推察した。

 萩尾のライバルに挙げたのはドラフト3位指名の佐々木俊輔外野手だった。「ルーキーらしからぬ強いスイング。しっかり振れていました」と評価。守備面でも「肩も良さそうに見えましたし、センターに入っているということは、足も速いのでしょう。出てくる可能性はありますよ」と評価した。

 昨季の巨人では中堅で最も多くスタメン出場したのはすでに退団したルイス・ブリンソン外野手で73試合、次いで38試合の丸佳浩外野手だった。その丸も2023年は不本意なシーズンを送り、守備での負担を軽減するためにも左翼が見込まれている。野口氏は「今のところセンターは萩尾と佐々木の争いになりそうです。面白いですね」と一騎打ちの展開を予想した。

 さらに萩尾、佐々木の仕上がり具合によっては両選手がそれぞれセンター、レフトに入る可能性にも言及。ただし、この日のノックでレフトに入った丸、秋広優人内野手、岡田悠希外野手も「虎視眈々と狙っているのは間違いないでしょう。梶谷、オコエもいますから。いずれにしても、打撃に関して言えば争いは熾烈だと思います」。巨人の若手が躍動するか、定位置をめぐるアピール合戦は続く。

(湯浅大 / Dai Yuasa)

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