佐々木麟太郎が米名門大進学、米記者も驚愕 ハーバード大に匹敵「とにかく入るの難しい」

佐々木麟太郎【写真:羽鳥慶太】
佐々木麟太郎【写真:羽鳥慶太】

スタンフォード大は「誰でも卒業できる」 3か国語を話す米記者が解説

 高校通算140本塁打を放った花巻東(岩手)の佐々木麟太郎内野手が米スタンフォード大に進学することが決まった。日本の高校生スラッガーの米名門大学の進学には、ロサンゼルス・タイムズ紙のディラン・ヘルナンデス記者も驚愕。英語・日本語・スペイン語の3か国語を操る“最強記者”は、「とにかく入るのが難しい大学。私は絶対に入れない。マジでノーチャンス。ハーバード大と同じぐらい入るのが難しいんですから」と驚きを隠そうとしなかった。

 スタンフォード大野球部はヤンキースなどで通算270勝を挙げたマイク・ムシーナらを輩出。毎年のようにカレッジ・ワールドシリーズの優勝候補に挙げられている強豪だ。ヘルナンデス記者は「(2013年MLBドラフト全体1位の)マーク・アペルだったり、ドラフト1位の選手も結構出しています。ファンも多いです」と解説した。

 同大は文武両道。スポーツ推薦枠があるが、将来的に世界で活躍する可能性が認められないと入学できない。「入るのは難しいんです。ただ、成績をあげるのは甘いみたいで、一旦入ってしまったら誰でも卒業できる印象はあります。出身者はみんな言いますね」と大学生活の実情を告白。「街はきれいだし、自然に囲まれている。とにかく学校そのものがきれい。アイビーリーグ(ハーバード大など北東部の私立8大学の総称)よりスタンフォードに行きたいという人もいるぐらい」と話した。

 NPBのドラ1候補に挙げられていたスラッガーには、多くのメジャースカウトが注目している。大学での試合出場は2025年シーズンからで、最短で2027年MLBドラフトの対象となる。「米国でもできるという声もあるし、まだ“サーカスバッター”と呼ぶ人もいます。打球を飛ばせるけど、こっちの変化球やストレートは打てないというスカウトもいる。いかに上達するかだと思います」と語る。ただ、米国の大学に進学するメリットは大きいと見ている。

「ゴンザガ大学で頑張った八村塁は日本人だからと言ってチームで特別扱いされてません。英語を話せて、米国の文化も習って。そういう意味では、彼もプロになった時にチームに溶け込みやすいんじゃないでしょうか。いい選択だと思います。仮に野球がダメでもスタンフォード大というのを生かせますしね」。ヘルナンデス記者は、より将来を見据えた選択を高く評価していた。

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