日本一より難しい…38年不在の“最高の選手” 3度の3冠王が最後、12球団ワーストの記録

ロッテ・佐々木朗希【写真:荒川祐史】
ロッテ・佐々木朗希【写真:荒川祐史】

ロッテは1985年の落合氏以来MVP獲得者が出ていない

 昨年のパ・リーグでは、オリックスがリーグ3連覇を成し遂げ、山本由伸投手が3年連続で最優秀選手賞(MVP)に輝いた。その年の最高選手に贈られる称号だが、12球団で最も遠ざかっているのがロッテ。1985年の落合博満氏以来獲得者が出ていない。

 同年の落合氏は、打率.367、52本塁打、146打点という驚異的な成績を残し、1982年以来、自身2度目の3冠王を獲得。チームは廣岡達朗氏が率いた西武に15ゲーム差をつけられ2位に終ったが、圧倒的な成績でMVPに輝いた。

 落合氏は翌1986年も3冠王に輝いたが、同年は優勝した西武から石毛宏典氏がMVPを受賞した。以降、2023年シーズンまで38年間、獲得者が出ていない。MVPは優勝チームから選出される傾向にある。ロッテは2005年、2010年に日本一に輝いているが、ともにレギュラーシーズンは2位以下だったため、他球団の選手が受賞していた。

 2023年オフ、オリックスの絶対的エースだった山本がドジャースへ移籍し、MVP争いは大混戦の可能性も。吉井理人監督のもと、“令和の怪物”佐々木朗希投手らの獲得にも期待がかかる。2024年のパ・リーグ“最高選手”の称号は誰の手に渡るだろうか。

(Full-Count編集部)

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