「優勝していたら…」阪神暗黒時代の“前夜” 痛恨のトレード…OBが回顧する長期低迷|球界群像 久慈照嘉#8
元阪神、中日の久慈照嘉氏【写真:山口真司】久慈照嘉氏はドラ2で阪神入団…春季キャンプで任された“起床係”
ドラフト2位で日本石油(現ENEOS)から阪神入りした久慈照嘉氏は1992年のプロ1年目から堅い守備と巧打で活躍し、新人王に輝いた。この年の阪神は巨人と同率2位に終わったが、亀山努と新庄剛志の“亀新フィーバー”で大いに盛り上がり、ヤクルトと優勝争いを繰り広げた。そんな中で久慈氏は結果を出したわけだが、「最初は練習についていくのがやっとでした」と振り返る。キャンプでの“初仕事”は「朝、先輩の部屋を回って起こしにいくことだった」という。
阪神での第1歩となる甲子園球場での自主トレ。「1985年の阪神日本一をテレビで見ていたので、そうそうたるメンバーに『ウワッ岡田だ、真弓だ、平田だ』って思いましたね。僕ら新人はゼッケンをつけられてすごい緊張しました」と久慈氏は懐かしそうに話した。春季キャンプは高知・安芸市で1軍スタート。「新人は僕と弓長(起浩)さん(ドラフト3位投手)だけ。宿舎も弓長さんと2人部屋でした」。
最初のキャンプで久慈氏は「朝7時から体操があるので、6時半ころに先輩の部屋に起こしに行っていました」と明かす。先輩の部屋をノックしてまわって「起床です」と声で伝える“仕事”だった。「1年目はみんなやるんだって言われて……。社会人でもそんなことはしたことがなかったので、衝撃でしたね。プロはこんなことをするんだって思いました」。もっとも、それを行っていたのは、そのキャンプの途中までだったという。
1年目に121試合出場で新人王…新庄剛志を5票上回った
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
球界群像〜久慈照嘉編〜
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