150億円契約拒否し半額以下に…“高望み”で悲劇 CY賞左腕も去就不明、苦戦の大物代理人

パドレスからFAとなっているブレイク・スネル(左)とレンジャーズのジョーダン・モンゴメリー【写真:Getty Images】
パドレスからFAとなっているブレイク・スネル(左)とレンジャーズのジョーダン・モンゴメリー【写真:Getty Images】

敏腕代理人のスコット・ボラス氏が苦戦中

 ドジャースの大谷翔平投手が結んだ10年総額7億ドル(約1051億円)の超大型契約。華やかな契約の裏、メジャーリーグのFA市場の中で“苦戦”しているのがスコット・ボラス氏が代理人を務める選手たちだ。

 米地元メディア「マスライブ.com」では2月中旬に「関係者によると、レッドソックスはジョーダン・モンゴメリーの代理人を務めるボラス氏と連絡を取り続けている」と報じた。ただ、シーズン開幕が見えてきた時期になっても「モンゴメリー側はレッドソックスが彼を予算内で獲得できるほど、要求額を引き下げてない」と紹介している。

 30歳のモンゴメリーはメジャー7年目の昨季、カージナルスとレンジャーズで32試合に先発。自己最多の188回2/3を投げ、10勝11敗、防御率3.20の成績を残した。自身初の2桁勝利をマークし、防御率と奪三振もキャリアハイを更新。結果を残してきた。

 米ニューヨーク・ポスト紙の敏腕記者ジョン・ヘイマン氏によるとモンゴメリー側は「アーロン・ノラ級の契約を求めているが、関係者はエドゥアルド・ロドリゲスの契約規模になると予想している」と言及している。

 ノラは7年総額1億7200万ドル(約258億円)でフィリーズと契約しており、ロドリゲスは4年総額8000万ドル(約120億円)でダイヤモンドバックスと契約。モンゴメリーがどこまでの契約を結べるのか、注目が集まる。

 さらに米ポッドキャスト番組「The Big Leagues Daily」で司会を務めるダン・クラーク氏は自身のX(旧ツイッター)で「2023年のボラス案件」を紹介。昨季までブルージェイズで活躍したマット・チャップマン内野手は、ブルージェイズが1億ドル(約150億円)以上のオファーを出したが、これを“拒否”。1億5000万ドル(約225億円)以上の契約を要求したと報じている。結果的にジャイアンツと要求の約3分の1となる3年5400万ドル(約81億円)で契約に合意した。

 カブスのコディ・ベリンジャー外野手も2億ドル(約300億円)以上の契約を要求していたが、3年8000万ドル(約120億円)で話がまとまった。昨季までパドレスで活躍したブレイク・スネル投手はヤンキースが1億6800万ドル(約252億円)のオファーを出したが、これを拒んで3億ドル(約450億円)以上を要求。現時点で契約に至った球団はなく、“交渉”に苦戦している様子となっている。

(Full-Count編集部)

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