巨人救った29歳が「たまらんカッコよすぎる」 衝撃の“神守備”に台湾も大歓声「やば」

巨人・吉川尚輝【写真:矢口亨】
巨人・吉川尚輝【写真:矢口亨】

満塁のピンチで飛び出した好守「残念そこは吉川尚輝」

 巨人は2日、台湾・台北ドームで行われた球団創設90周年親善試合・中信兄弟戦に、4-1で勝利した。結果を見れば快勝だったが、一つのプレーが大きく流れを変えた。6回に吉川尚輝内野手が披露したファインプレーは「最高!」「たまらん」と大きな反響を呼んでいる。

 6回から田中千晴投手がマウンドに上がるも、2死から死球、安打、四球で満塁のピンチを招く。カウント1-2から6番・王威晨に捉えられた打球は田中の頭上を越え、センター前に抜けそうになったが、吉川がスライディングキャッチ。二塁へ完璧なトスを上げて封殺し、一打同点の当たりを防ぐと、地元台湾のファンからも歓声が上がった。

 この美技に「何回見てもやば」「2得点分の守備」「たまらんカッコよすぎる」「残念そこは吉川尚輝」と感動する巨人ファンが多数出現した。ゴールデングラブ賞の受賞経験はないものの、株式会社DELTA(https://1point02.jp/)が算出した、セイバーメトリクスで守備全般の貢献を示す「UZR(ultimate zone rating)」では、昨季二塁手で両リーグ1位の12.0をマーク。「こんなん尚輝には普通だよ」と、好守を見慣れているファンにとっては“通常運転”だったようだ。

 この試合には「8番・二塁」で出場。続く7回の打席では犠飛で貴重な1点をもたらし、試合の流れを大きく引き寄せた。昨シーズンから副キャプテンに就任。規定打席は2年連続でクリアしたものの、OPS.676と打撃面では苦戦した。自慢の好守とともに打撃面でも壁を突破できるか。プロ8年目、29歳の今季にも注目だ。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY