懸念が的中…169億円韓国人スターが直面した“渡米の壁” 「大きすぎる」心境を吐露

ジャイアンツの李政厚(イ・ジョンフ)【写真:ロイター】
ジャイアンツの李政厚(イ・ジョンフ)【写真:ロイター】

キム・ハソンも経験した“ヘルメット問題”「僕と同じになると思う」

“懸念”が現実のものになったようだ。ジャイアンツの李政厚(イ・ジョンフ)外野手は2月29日(日本時間3月1日)、ダイヤモンドバックスとのオープン戦で“メジャー初アーチ”を放った。オフに大型契約を結んで渡米した25歳はパワー面で苦労すると懸念されたが、2日(同3日)まではオープン戦3試合に出場し、9打数4安打、2本の長打を放っている。現在の問題は打撃面ではなく、“装備”にあるようだ。

 キャンプからオープン戦にかけて何度も打席に立っているが、スイングすると度々ヘルメットが外れ、慌ただしく着け直す姿が散見されている。メジャー“初安打”を放った2月27日(同28日)のレンジャーズ戦では、安打の直前にフルスイングしてヘルメットが落下。MLB公式をはじめ複数のメディアがそのシーンに注目していた。

 試合後に取材を受けたイは、通訳を通じて「ヘルメットが大きすぎる」と吐露。骨格にあったサイズを特注したことを明かした。公称は身長185センチ、体重87キロ。一般人からすれば十分に屈強な肉体だが、メジャーリーグのヘルメットは西欧人の骨格をベースに作られており、アジア人にはなかなかフィットしないのかもしれない。

 イと同じ韓国出身のメジャーリーガー、パドレスのキム・ハソン内野手も、2月下旬に韓国メディアからイの懸念材料について問われ、「危ないからヘルメットが外れないようにしないといけないんだけど、ジョンフも僕と同じ(ように特注サイズが必要)になると思う」と回答。予想通りの展開になったようだ。

“韓国のイチロー”と呼ばれ中日で活躍した李鍾範(イ・ジョンボム)氏を父に持ち、愛知県名古屋市で生まれた。昨年12月に6年総額1億1300万ドル(約169億円)で大型契約。今季は同じナ・リーグ西地区で最大のライバル、ドジャースに所属する山本由伸投手とは新人王争いでも注目されている。特注したヘルメットを“相棒”に、どんな活躍を見せるだろうか。

【実際の様子】スイングのたびにポロリ “韓国のイチロー”が直面したヘルメット問題

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