オリを1年で戦力外も「NPBに戻れる」 元助っ人が絶賛した21歳…体重15kg減から再起へ

「くふうハヤテ」の西濱勇星【写真:編集部】
「くふうハヤテ」の西濱勇星【写真:編集部】

元オリ・西濱は今季からくふうハヤテに加入…欧州との練習試合で京セラ初登板

 夢に見たマウンドは、もう“本拠地”ではなくなっていた。今季NPB2軍に参戦する「くふうハヤテ」の西濱勇星投手は2023年オフ、わずか在籍1年でオリックスから戦力外通告を受けた。育成契約だったため、1軍登板はゼロ。4日の欧州代表との練習試合で、初めての京セラドームのマウンドに立った。「いつもより気持ちは上がった感じでした」とはにかんだ。

 独立リーグ・BC群馬から2022年育成ドラフト1位でオリックスに入団。しかし、度重なる怪我やウイルス性胃腸炎、新型コロナウイルスに感染することもあり、体重は15キロほど減った。ウエスタン・リーグでわずか3試合、1年でNPBを離れることになった。

 京セラドームには昨年10月2日、オリックス対日本ハム戦の観戦で、初めて足を踏み入れた。その2日後に球団幹部から連絡が来た。グラウンドに初めて降りたのは、選手や関係者に退団の挨拶をする時だった。「スーツと革靴で。記念にってマウンドに上がらせてもらったんですけど、風景だけ見てきました」。12球団合同トライアウトを受けたが、NPBからは声がかからず。くふうハヤテに加入した。

「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024 日本vs欧州代表」を控えた欧州代表の練習試合の相手として、思わぬ形で巡ってきた京セラドーム“初登板”。毎回走者を許しながらも、4回3安打3四球3奪三振無失点に抑えた。直球は140キロ台後半もマーク。「タイミング合わされていましたけど、前にそこまで飛ばされなかったので、そこは良かったかな」と振り返った。

欧州代表のマエストリコーチも絶賛「NPBに戻れる可能性はあると思います」

 そんな若き右腕の投球を少しうれしそうに見ていたのが、欧州代表のアレッサンドロ・マエストリ投手コーチだった。2012年に史上初めてイタリア生まれ・イタリア育ちのNPB選手としてオリックス入りしたマエストリコーチは、西濱にとってBC群馬の“先輩”でもある。

 同氏は「独立リーグはとても良い所でした。自分も少し関わったので」と、NPBにのし上がった21歳の苦労を慮る。この日、西濱の投球をブルペンから視察していたが、「コントロールがいいと思いました。速球も含め、全体的にバランスの良い投手」と絶賛。「まだまだ若いし、きょうの出来具合を見ていたら、NPBに戻れる可能性はあると思います」と期待を込める。

 西濱自身も新たなトレーニングに着手し、手ごたえを感じているという。「チームとしてはウエスタン優勝。そして自分としては今度は(NPBの)1軍の選手として京セラドームのマウンドに立ちたいです」。再びNPB舞台に戻り、次は2桁の背番号へ。勝負の1年にする。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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