“韓国のイチロー”を待ち受ける「天敵」 戦力外→米国代表…知られざる逆輸入の35歳

ジャイアンツのイ・ジョンフ(左)とメッツのブルックス・レイリー【写真:荒川祐史、Getty Images】
ジャイアンツのイ・ジョンフ(左)とメッツのブルックス・レイリー【写真:荒川祐史、Getty Images】

メッツのレイリーは韓国球界を経て、メジャーを代表する左のリリーバーに

 ジャイアンツと6年総額1億1300万ドル(約169億円)で大型契約を結んだ李政厚(イ・ジョンフ)外野手に、米国で思わぬ天敵が待ち受けている。メッツのブルックス・レイリー投手は、メジャー通算216試合に登板している35歳のベテラン左腕。韓国メディア「マイデイリー」は2人の関係性を紹介している。

 レイリーは2009年にドラフト6巡目(全体200位)でカブス入り。2012年にメジャーデビューしたが、5試合に先発して1勝2敗、防御率8.14。2013年も9試合に登板して防御率5.14と結果を残せず、2014年は1度もメジャーの舞台に立てず、5月にDFA(事実上の戦力外)となった。2015年からKBO(韓国プロ野球)のロッテに移籍する。

 すると、1年目からいきなり開幕投手を任される。31試合に登板して11勝9敗、防御率3.91。圧倒的な成績ではなかったが、5年間で152試合に登板し、48勝50敗、防御率4.13と長く活躍した。同メディアによると、特に「左殺し」として有名で、レイリーが先発するとイ・ジョンフはスタメンから外れたという。

 その後は2020年にレッズとマイナー契約を結んだが、8月にDFA。しかし、移籍したアストロズでの1年半で79試合に登板し、レイズとのメジャー契約を勝ち取る。2022年は60試合に登板して1勝2敗、6セーブ25ホールド、防御率2.68の成績を残し、同年12月にトレードでメッツに移籍した。

 さらに昨シーズン開幕前には、WBC米国代表にも選出。負傷のため辞退したが、メジャーを代表する左のリリーバーとなった。アジアからの逆輸入と言えば、マイルズ・マイコラス投手やメリル・ケリー投手が有名だが、成功例の一人と言える。35歳にして全盛期を迎え、イ・ジョンフとの対戦を待っている。

(Full-Count編集部)

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