125キロ超巨漢とは思えぬ“守備力” 首脳陣も驚き…新助っ人はGG賞の「可能性ある」

西武のヘスス・アギラ―【写真:湯浅大】
西武のヘスス・アギラ―【写真:湯浅大】

西武の新外国人、アギラーの高い守備力を阿部コーチ絶賛「とても堅実」

 西武の新外国人、ヘスス・アギラー内野手が“意外”な能力を示して、チームの首脳陣を唸らせている。190センチ、125キロの巨漢ながら、高い守備力で大きな存在感を示している。

「とても堅実で、雑になるところがない。足を使うところはしっかり使って、丁寧にトスもしてくれる。そしてハンドリングが、かなりうまいんです。今のところは安心して見ていられますよ」

 阿部真宏内野守備・走塁コーチが証言する。メジャー通算795試合出場、114本塁打、402打点の実績を誇るが、渡辺久信GMも来日前の映像を見た時点で「大きい割にすごく柔らかい。非常にうまい」と守備力も高く評価していた。

 アギラー自身も春季キャンプのノックで、一塁手ながらも大きなファーストミットではなく、内野手用の小さなグラブを使用。「捕った時の感触がよくわかるので、普通のグラブでプレーしています」と説明し、守備への意識の高さを示していた。

「届く範囲は心配していないです。体も大きいので野手も投げやすいと思います」。阿部コーチは大きな信頼を寄せる。西武の外国人一塁手ではアレックス・カブレラ内野手がうまいハンドリングを見せていたが「カブレラは雑なプレーも多かったけど、アギラーは本当に丁寧ですよ」と笑った。

 カブレラはオリックス移籍後にゴールデングラブ賞を獲得しているだけに、アギラーが西武の外国人野手では初となる同賞への期待も高まる。現在、パ・リーグの一塁手部門ではソフトバンクの中村晃外野手が4年連続で受賞中だが、山川穂高内野手との併用の兼ね合いで守備につく機会が減ることも予想される。

「見た目でも十分にうまいことがわかるので、獲れる可能性はありますよ。何より、本人が守備が好きなので。だからこそうまいんでしょうね。横に動けるならショートもやらせていいくらいですから笑」。阿部コーチが自信をのぞかせた。

 オープン戦では打率.313、1本塁打、4打点(22日時点)と“本職”の打撃でも好調をアピールしている。アギラーが攻守でファンを魅了する。

(湯浅大 / Dai Yuasa)

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