破格待遇を蹴り韓国を去るも…マイナー降格の悲劇 元燕34歳に地元紙「現実は冷酷だ」
フィリーズは招待選手のブキャナンをマイナーに降格させた
フィリーズはスプリングトレーニングに招待選手として参加していたデービッド・ブキャナン投手をマイナーに降格させた。KBO(韓国プロ野球)ではエース級の成績を残しながらも、メジャー再挑戦を選択。再契約のオファーを蹴ってマイナー契約を結んでいた34歳右腕に、厳しい現実が突きつけられた。
2017~19年にヤクルトでプレーし、2018年には開幕投手も務めた。2019年は故障もあって18先発にとどまり自由契約になると、2020年からはKBO(韓国プロ野球)のサムスンで大活躍。昨季は30試合に先発して12勝8敗、防御率2.54の好成績を残したが再契約交渉は決裂。韓国メディア「OSEN」は、「KBOリーグでは破格の待遇をされたが金銭的な面が合わなかった」などと伝えている。
オープン戦では4試合に登板して0勝0敗、防御率5.63。フィリーズはザック・ウィーラー投手、アーロン・ノラ投手らを筆頭に先発投手の層が厚いため、猛アピールが必要だったが叶わなかった。同メディアは「オープン戦で強烈な印象を与えなければならなかったが、思い通りにならなかった」と指摘した。
現状では、フィリーズ傘下の3Aで開幕を迎えると見られている。韓国に復帰する場合には、保有権を持っているサムスン以外への加入は認められない。サムスンはすでに新外国人としてコナー・シーボルド投手、デニー・レイエス投手、デビッド・マキノン内野手らを獲得。今後の去就に注目が集まりそうだ。
(Full-Count編集部)