健大高崎が群馬県勢初V 報徳学園を破る…本塁打ゼロ&2年生投手のみの継投で頂点

選抜決勝を戦った健大高崎ナイン【写真:産経新聞社】
選抜決勝を戦った健大高崎ナイン【写真:産経新聞社】

報徳学園を3-2で破り初優勝

 第96回選抜高校野球大会は31日、甲子園球場で決勝が行われ、健大高崎(群馬)が報徳学園(兵庫)に3-2で勝利。群馬県勢初となる選抜優勝を果たした。

 先発は30日の準決勝に続いて石垣元気投手(2年)が任された。初回、ミスも絡んで2点を奪われる展開となったが、その裏に2死一、二塁のチャンスを作ると、今大会1安打と苦しんでいた森山竜之輔内野手(3年)が左中間を破る二塁打を放って同点に追いついた。

 3回には1死三塁から高山裕次郎内野手(3年)が右前適時打を放って勝ち越しに成功。石垣は6回に無死二、三塁の大ピンチを招いたが、2つの三振を奪うなど無失点で切り抜けた。4回以降は両校無得点の投手戦が続き、3-2で健大高崎が逃げ切った。

 今大会は2年生投手の佐藤、石垣を中心に勝つ野球で躍進。3年生の登板はなかった。打線では4番に座る箱山遥人捕手(3年)、田中陽翔内野手(3年)が好調だった。28日の準々決勝では昨春優勝の山梨学院を6-1で撃破。30日の準決勝・星稜戦(石川)では序盤に先取点を奪われるも、逆転勝ちし、県勢では桐生が決勝に進出を決め準優勝した1955年以来、69年ぶりの決勝進出を果たした。

 これまでの甲子園最高成績は2012年春の4強。当時は「機動破壊」の野球スタイルを全国に知らしめた。今大会は盗塁数こそ少ないものの、リードやベースランニングといった細かな技術を磨き、新基準バットで長打が出ない中、本塁打ゼロで頂点までたどり着いた。

 昨春に続いて決勝に進出した報徳学園は、地元の大応援を受けて2002年以来、22年ぶり3度目の優勝を目指したが、またもあと一歩届かなかった。

(Full-Count編集部)

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