選抜HR数は3本、金属導入後最少 1996年の5本を下回る…“飛ばないバット”で激減

大会第1号を放った豊川のモイセエフ・ニキータ【写真:産経新聞社】
大会第1号を放った豊川のモイセエフ・ニキータ【写真:産経新聞社】

1本はランニング本塁打…柵越えは「2本だけ」

 第96回選抜高校野球大会は31日、甲子園球場で決勝が行われ健大高崎(群馬)が報徳学園(兵庫)に3-2で勝利した。全日程が終了し、今大会の本塁打数は3本。金属バットが導入された1975年以降、1995年の5本を下回って最少記録となった。新基準バットが導入された効果が如実に表れた。

 新たに導入されたバットは最大直径が67ミリ未満から64ミリ未満に細くなり、打球部は約3ミリから4ミリ以上に変更され、反発が抑えられている。

 今大会では1回戦で豊川のモイセエフ・ニキータ外野手(3年)が1号、神村学園の正林輝大外野手が2号を放った。大阪桐蔭の境亮陽外野手(3年)が放った3号はランニング本塁打だったため、柵越えでの本塁打は2本となった。

 選抜は夏に比べて本塁打が少ない傾向にあるが、それでも2022年は18本、2023年は12本の本塁打が飛び出していた。選抜での最多本塁打は1984年の30本となっている。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY