離脱中の同僚が神対応 大谷翔平1号の直前に…ベテランが示した“チームの結束”

激走ホームイン後にハイタッチで迎えられたドジャース・大谷翔平【写真:小林靖】
激走ホームイン後にハイタッチで迎えられたドジャース・大谷翔平【写真:小林靖】

負傷者リスト入りしたヘイワードが明かす「水だよ。激走したからね」

■ドジャース 5ー4 ジャイアンツ(日本時間4日・ロサンゼルス)

 大谷翔平投手の待望の初アーチの裏で、ドジャースの絆が垣間見えた。大谷は3日(日本時間4日)、本拠地で行われたジャイアンツ戦に「2番・指名打者」で出場。7回の第4打席で今季1号を放った。その直前の3回には、快速を飛ばして一塁への内野安打。激走で生還すると、同僚からの神対応が待っていた。

 3回1死一塁からスミスが三塁線を破ると、一塁走者の大谷は一気に本塁を狙った。際どいタイミングだったが、主審の判定はセーフ。ベンチに戻って同僚に祝福されると、ジェイソン・ヘイワード外野手が紙コップに入れた水を用意して待っていた。ヘイワードは腰の張りでこの日、負傷者リストに入っていた。

 試合後の取材に応じたヘイワードは「まだ(シーズン)序盤だ。彼は打線に毎日特別なものをもたらしてくれる。打席では(相手投手を)苦しめるし、球数も投げさせる。打ったことはよかったけど、彼は勝利に貢献したいことも知っている」と大谷の存在の大きさに言及。「彼のホームランによって私たちは勝つことができた。そのことが彼をハッピーにさせると思う」と絶賛した。

 さらに「全員が『ようやく打ったか』って言っていると思うけど、まだ(シーズン)序盤だ。韓国では3本打っていてもおかしくなかった。わずかに届かなかったんだ。私たちにとって一番重要なことは、彼のホームランがチームの勝利に貢献したことだ。ショウヘイもそういう(勝ちに貢献したいと思える)男だ」とも。渡したコップには「水だよ。激走したからね」と明かした。

 自身はまさかの離脱となってしまったが、「敵地には帯同する」とチームへの貢献を忘れない34歳。「良くなっている。焦らず治していきたい。まだシーズン序盤なので、腰(の怪我)に焦りは禁物だ。私の力が必要な時がいずれ来るから、やることをやってできるだけ早く回復したい」と力強く語っていた。

(Full-Count編集部)

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