開幕2か月で手に入れた“大谷翔平の日” 現役中は超異例…LAに与える異次元の影響

13号2ランを放ったドジャース・大谷翔平【写真:Getty Images】
13号2ランを放ったドジャース・大谷翔平【写真:Getty Images】

LAが5月17日を大谷翔平の日と制定「こんなに早く獲得したのは異例」

■ドジャース 7ー3 レッズ(日本時間18日・ロサンゼルス)

 ドジャース・大谷翔平投手は17日(日本時間18日)、本拠地・レッズ戦でメジャートップタイとなる13号2ランを放った。この日、本拠地のある米カリフォルニア州ロサンゼルス市は5月17日を「大谷翔平の日」と制定。自らを祝福する一発に球場が大歓声に包まれた。

 ロサンゼルスでは、大谷以外にも2020年に亡くなったレイカーズのコービー・ブライアント氏を称える「ブライアント・デー」(8月24日)、メキシコ人から圧倒的人気を誇ったドジャースの左腕、フェルナンド・バレンズエラ氏を称える「バレンズエラ・デー」(8月11日)などがあるが、いずれも現役引退後の制定だった。

 そしてこの日、大谷は早速豪快なアーチで自らを祝った。アストロズのカイル・タッカー外野手、オリオールズのガーナー・ヘンダーソン外野手に並んでメジャートップ。ナ・リーグではブレーブスのマルセル・オズナ外野手を抜き単独トップだ。

 前日16日(同17日)には、自らの首振り人形配布試合だった。当日のチケット価格は最低でも195ドル(約29700円)と高騰していたが、メジャー今季最多となる5万3527人が球場を訪れた。ロバーツ監督も「彼のボブルヘッドデーに本塁打を打たなかったから、彼は重要な『大谷の日』に本塁打を打つはずだったのだろう」と豪快に笑っていた。

 地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」のドジャース番、ビル・プランケット記者はこの日の試合前、大谷本人に「大谷の日の祝い方」を質問。大谷は「寿司……もしくはピザ」と答えていた。試合後、同記者は「ブリトーを食べてしまった……。大谷のちゃんと祝えなかった」と思い出したように反省。「家族と祝うために早く帰らないと」と足早に球場を出た。

 まだシーズンが始まって2か月しか経っていない。プランケット記者も「MVPやWSを制覇すれば、現役中でももらえるかもしれないけど。大谷がこんなに早く(自らの日を)獲得したのは異例だよね」と驚いていた。10年7億ドル(約1088億円)でドジャース入り。「サインした瞬間から大きな影響を与えたんだ」。熱狂的な大谷フィーバーはまだ止まりそうもない。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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