佐藤輝が1軍復帰で見せた“変化” 岡田監督が評価した姿勢「集中してるということやろ」

阪神・佐藤輝明【写真:小池義弘】
阪神・佐藤輝明【写真:小池義弘】

佐藤輝は昇格即「5番・三塁」でスタメン出場し2安打を放つ

■阪神 5ー1 西武(7日・甲子園)

 阪神は7日、甲子園で行われた西武戦に5-1で勝ち、連敗を「3」でストップさせた。この日、昇格した佐藤輝がマルチ安打をマークするなど、15試合ぶりの5得点と打線が繋った。起爆剤として期待していた岡田彰布監督は「それだけ集中してるいうことやろ」と、合格点を与えた。

 背番号「8」の気迫が流れを変えた。2回、先頭で迎えた佐藤輝が第1打席で右前打を放つと、後続も続き1死二、三塁とチャンスを作る。すると、木浪の一ゴロの間に三走の佐藤輝がヘッドスライディングで生還し先制点。4回には前川の左前適時打、6回には4番・近本の2点適時三塁打などで一挙3点を奪い、主導権を握った。

 この日、昇格即スタメンで結果を残した主砲に岡田監督は「まあ。もうこれで5試合連続くらいちゃうか? 1打席目のヒットはファームから。だから、それだけ集中してるということやろ。1打席目からヒット出るいうことは」と評価した。

 5月14日の中日戦(豊橋)は自らの失策がきっかけで敗戦。翌15日に2軍降格となり、ファームで過ごした23日間は無駄ではなった。以前は淡々とプレーする姿が目立っていたが、その姿はなかった。心身共に鍛え上げたことで生まれた、チームに勢いをつける安打と覇気を感じさせる執念のプレー。気持ちを前面に出し、4度の守備機会も無難にこなした。

 これまで、期待するからこそ厳しい言葉を投げかけていた指揮官も「足を動かさなあかん打球ばっかり飛んでたからやろ。だから、ちょうど良かったよ。躍動感に見えて、それは」と、佐藤輝の変化を感じた様子。

 連敗を止め、8カードぶりに初戦を制した。「再出発いう意味では区切り的にも、いい日やったんちゃう?」。チーム状態は決して万全とは言えないが、首位・広島とのゲーム差はわずか「2」。昨季の王者が本来の姿を取り戻すのも時間の問題だ。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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