グラウンド落ちたのに…大谷HR球ゲット MVPトリオコンプ、奇跡の男性「本当にうれしい」
グラウンドに落ちた大谷のHR球を敵軍野手がスタンドへ投げ返しキャッチ
【MLB】ドジャース ー パイレーツ(日本時間10日・ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平投手は9日(日本時間10日)、本拠地・パイレーツ戦に「1番・指名打者」で出場し、3戦ぶり35号2ランを放った。キャッチしたのは56歳のエリック・ロドリゲスさん。これで“ベッタニマン”の本塁打球をコンプリートしたという。
大谷は3回1死一塁の第2打席でケラーの変化球を完璧に捉えた。バックスクリーン右へ飛距離448フィート(約136.5メートル)、打球速度113.9マイル(約183.3キロ)の特大弾。ブレーブスのマルセル・オズナ外野手を抜き再び1位に輝いた。
大谷の本塁打は一度バックスクリーンにかけられているネットで跳ねグラウンドに戻った。それをパイレーツの中堅テイラーが拾って右翼席へ投げ返す粋な計らいを見せた。ロドリゲスさんは右翼席で観戦しており、ダイヤモンドを回る大谷を見ていたところ、いきなり右方向からボールが飛んできた。「本当にうれしかった」と驚きの声をあげた。
ロドリゲスさんは4歳の時に父にドジャース戦に連れてってもらってから50年以上ドジャースファン。運送会社をちょうど引退したばかり。シーズン30〜35試合ほど観戦に来るという。
過去にムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマン両内野手の本塁打ボールを捕っており、“ベッタニマン”コンプリートとなった。ボールはキープを宣言。「だから私はとても運がいいんだ」と笑顔を見せた。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)