大谷翔平の50-50は「最も達成不可能」 追随できぬ偉業…2人目の出現を「期待しない」

ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】
ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】

NYポスト紙が特集…50-50は「最も達成不可能な記録として生き続ける可能性」

 ドジャースの大谷翔平投手はレギュラーシーズン6試合を残して「53本塁打&55盗塁(53-55)」をマーク。シーズン換算で「55-57ペース」としている。メジャー記録を更新し続け、無人の野を行く30歳を米紙「ニューヨーク・ポスト」が特集。「ショウヘイ・オオタニの50-50はスポーツ界で最も達成不可能な記録の1つとして生き続ける可能性がある」との見出しで伝えている。

 記事は「彼はただ珍しいことを成し遂げただけではない。ほぼ(達成)不可能なことを成し遂げたのだ」と大谷を称賛。「リアルタイムであり得ないほど高いハードルを設定した。『50-50クラブ』という新しいカテゴリーを作った」とさらに賛辞を並べる。

 これまでに「30-30」達成者は47人いる。1922年にケン・ウィリアムズが初めて到達し、2人目のウィリー・メイズは1956年。34年かかった。「40-40」は6人で、ホセ・カンセコが1988年に初めて達成。2人目はバリー・ボンズで、8年後の1996年だった。今回「50-50クラブ」を大谷が立ち上げたが、「現在生きている選手の中で、これに近づける選手がいるか、はっきりとは分からない」と伝える。

 可能性のある選手に、昨季「41-73」をマークしながら今季は左膝前十字靭帯を断裂して離脱したロナルド・アクーニャJr.外野手(ブレーブス)を挙げた上で、「来年復帰した際、かつてのように思い切り走れる日は来るだろうか? (50-50達成の)可能性は低いだろう」としている。最終的に大谷がどこまで記録を伸ばすかわからないとし、いずれにせよ、近づくのが困難なクラクラするような数字になるだろうと述べている。

 一方で、これまでにも破ることが不可能と思われていた記録が破られてきたとし、例を紹介。「ベーブ・ルースは1921年7月18日に通算139号を放ち、ロジャー・コナーを抜いて歴代最多となった。その後575本ものホームランを積み上げた。ハンク・アーロンが彼に追いつくまでに39年かかった」と説明する。

「近い将来に2人目の50-50達成選手が現れるかもしれない。オオタニは50-50という独房に永遠に閉じ込められることはないかもれない」とするも、「その可能性に期待はしていない」と結んでいる。

(Full-Count編集部)

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