高津監督が称えた青木宣親の“人間力” 「平坦じゃない」…ヒットマンを生んだ4項目
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有終2安打「打つシーンは何千回と見てきたけど全く変わっていない」
■ヤクルト 5ー3 広島(2日・神宮)
ヤクルトの青木宣親外野手は2日、神宮球場で行われた広島戦で引退試合に臨み、4打数2安打で勝利に貢献した。長い時間をともに過ごしてきた高津臣吾監督にとっても特別な一戦。「今日に限ってはもうノリの試合。みんな勝って送り出すのが彼にとって幸せなこと。全力を尽くして勝ちに行こうと思っていた」と感慨深げに話した。
2回の左前打、6回の右翼線二塁打と、指揮官はベンチで両手を突き上げうれしそうに笑った。「打つシーンは何百回、何千回と見てきたけど、全く変わっていない。昔ほど、正直、お世辞にも動きはいいとは言えないけど、それでもボールに向かっていく姿勢は素晴らしいなと思いますね」と、最後まで快音を響かせた打撃技術を称えた。
この日の2安打で、日米通算2730安打。安打製造機として球史に名を刻んだが、高津監督は「たくさんヒットを打って、バットマンのイメージがあるけど、そんな平坦な野球人生じゃなかったと思う」と振り返る。そして「努力と忍耐力と根性と人柄と、それでここまで来たと思っている。引き続き人生幸せに生きるために、その人間性をフルに発揮してほしいなと思いますね」とねぎらいつつ、今後にエールを送った。
(Full-Count編集部)
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