佐々木朗希の米挑戦は「とても痛い」 ロッテ指揮官吐露も…「気持ちわかる」複雑心境
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佐々木は「未完成な部分は正直、まだまだあります」
ロッテは9日、佐々木朗希投手についてポスティングによるメジャーリーグ(MLB)球団への移籍に向けた手続きを開始することにしたと発表した。この決断を受けて吉井理人監督は「気持ちはものすごくわかります」と一定の理解を示しながらも、指揮官として「とても痛い」との複雑な胸中を明かした。
吉井監督は球団を通じて「チームとしてはもちろん、とても痛いです」とロッテの指揮官としての心境を吐露。しかし、自身もメジャーでプレー経験があることから「ただ自分もアメリカでプレーをした事があるので気持ちはものすごくわかります。そして若い今、チャレンジしたいという気持ちも分かります」と理解は示した。
自身も現役時代のフリーエージェントでメッツへ移籍。その後もロッキーズなど5年間、メジャーでプレー。再び日本球界に復帰していた。
投手としての佐々木について「未完成な部分は正直、まだまだありますが、アメリカで自身を磨き、さらにレベルアップすることも出来るのではないかとも考えます。2020年、石垣島キャンプのブルペンで初めて目にした彼の投球は私にとって野茂英雄を初めて見た時以来の衝撃でした。それを向こうでぜひ証明して欲しいです。頑張ってください」とエールを送った。
佐々木は2019年ドラフト1位で大船渡高から入団。2年目に1軍デビューして通算64登板で29勝15敗、防御率2.10の成績を残している。今季は18登板で初の2桁となる10勝5敗、防御率2.35だった。2022年には史上最年少での完全試合を達成、昨春のWBCでは侍ジャパンの一員として世界一に輝くなど“令和の怪物”として成長を続けてきた。
(Full-Count編集部)
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