指名9人中8人が戦力外…3度の通告で引退決断も ドラ9が異例の復帰、楽天2013年組の現在地

楽天2013年入団組の古川侑利、松井裕樹、今野龍太(左から)【写真:荒川祐史、ロイター中戸川知世】
楽天2013年入団組の古川侑利、松井裕樹、今野龍太(左から)【写真:荒川祐史、ロイター中戸川知世】

楽天は2013年ドラフトで12球団最多の9人を獲得…9位の今野が復帰

 楽天は6日、今野龍太投手をヤクルトからトレードで獲得したと発表した。2013年ドラフト9位で楽天に入団した右腕は2019年に戦力外通告を受けて以来、6年ぶりの古巣復帰。同期入団は1位の松井裕樹投手こそMLBのパドレスで活躍したが、新たな道を歩んだ選手も多い。

 12球団最後の支配下指名となった今野は楽天では6年間でわずか15試合の登板にとどまり、2019年オフに戦力外に。ヤクルトに移籍すると1年目の2020年に20試合に登板し、防御率2.84をマークした。翌2021年は自己最多64試合の登板で、7勝1敗、28ホールド、防御率2.76で日本一に貢献した。ただ、今季は6試合の登板にとどまっていた。

 同年のドラフトでは5球団競合で松井を獲得。その他に投手8人、内野手1人を獲得した。右の大砲候補として茨城・常総学院高から2位で入団した内田靖人内野手は2018年に12本塁打を放ったが、打率は.198と確実性に欠け、最終的に9年間で打率.178、20本塁打に終わり2022年オフに戦力外に。2023年からは社会人野球のエイジェックでプレーしていたが今オフに現役を引退した。

 4位で入団した古川侑利投手も今季限りでの現役引退を決めた。巨人、日本ハム、ソフトバンクと4球団を渡り歩き、3度の戦力外を経験。今季は育成でスタートしたが、支配下登録は叶わず引退を決めた。

 5位の西宮悠介、6位の横山貴明、7位の相原和友、8位の相沢晋の4投手は現役を引退。3位の濱矢廣大投手は2020年オフにDeNAから戦力外通告を受けたが、その後は独立のBC茨城を経て、メキシカンリーグへ移籍。2022年にはイタリア、今季は豪州でプレーしていた。

(Full-Count編集部)

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