MLB“新ルール”に批判殺到 コミッショナーは否定派も…「史上最悪」「引退すべき」
マンフレッドコミッショナーが明言、新ルールは「登場するまで長い道のり」
メジャーリーグでにわかに注目を集めている新ルールの「ゴールデン・アットバット」。1試合に1度だけ、打順に関係なく“最強打者”を打席に送るという突飛なアイデアだが、“発起人”のコミッショナーは反対派のようだ。もっとも、米ファンからは「彼を追放せよ」と辛辣な意見が寄せられている。
「ゴールデン・アットバット」は1試合に1度だけ、“重要な場面”で最強打者が打席に入れるというもの。「スポーツ・イラストレイテッド」は2日(日本時間3日)、ロブ・マンフレッドコミッショナーの話として記事を掲載すると、球界内外問わず大きな反響を集め、「野球が壊れる」「イカれてる」と反発の声が広がった。
しかし、米スポーツ局「ESPN」のジェシー・ロジャース記者は6日(同7日)、「『ゴールデン・アットバット』ルールはMLBに近いうちに到来するわけではないと、ロブ・マンフレッドが語る」と題した記事を寄稿。ニューヨークで行われた野球関係者が参加するイベントに登場したマンフレッドコミッショナーの談話を紹介した。
マンフレッドコミッショナーは「話をする段階から実際にMLBに登場するまでには、非常に長い道のりがあるということです。その(ゴールデン・アットバット)の考えが好きではないのですか? 私は現在、そんなに心配していません」としつつ、新ルールに対して個人的には支持するわけではないと言及。さらに、このルールが話題になったオーナー会議においても「非常に予備的な話だった。野球について話し合いをすることを、私はオーナーたちに確かに促している」とし、あくまで“今後あるかも”程度だったという。
もっとも、球界トップの発言にファンは噛みついた。「我々には必要ない」「彼は引退すべきだ」「今現在……?」「史上最悪のコミッショナー」「誰もその考えは好きじゃない」と批判が殺到。マンフレッドコミッショナーは2015年1月に就任して以降、ファンからの評価はあまり高くない。任期が満了する2029年1月で退任する意向を表明している。
(Full-Count編集部)