宗山&西川に“逆風”? 野手の新人王に高すぎる壁…顕著すぎる差「77%」
野手では特定のポジションに集中する傾向
12球団の春季キャンプが1日に始まり、プロとしてスタートを切った新人選手への期待が高まる時期だ。昨秋のドラフト会議で複数球団が競合した宗山塁内野手(楽天)、金丸夢斗投手(中日)、西川史礁外野手(ロッテ)らが、早くも今季の「新人王」候補として話題に上がっている。一方で、どのポジションが新人王に選ばれやすいのか、過去のデータから比較した。
2005年から2024年までの20年間、両リーグで新人王に選ばれた40人のうち、圧倒的に多いのは投手だ。計31人と、実に全体の77%を占めていた。野手はすぐにレギュラーに定着するのが難しいため、過去20年で計9人にとどまっている。
一方で、野手の中でも特定のポジションに新人王が集中している傾向がある。9人の内訳は外野手が5人(青木宣親、松本哲也、長野久義、高山俊、田中和基)、遊撃手が3人(梵英心、京田陽太、源田壮亮)、一塁手が1人(村上宗隆)だった。
高卒2年目で36本塁打を放って選ばれた村上は別格の印象だが、それ以外は全て大卒か社会人出身の外野手か遊撃手というパターンが見られた。また、その中でプロ1年目で新人王を獲得したのは梵、長野、高山、京田、源田と、3人の遊撃手の奮闘が目立つ。さらに古い時代に遡っても小坂誠、久慈照嘉、立浪和義、石毛宏典ら遊撃手の新人王は多い。
野手の新人王が“高い壁”なのは間違いない。だが、過去の傾向から見ても、遊撃手としての起用が予想される宗山、外野の一角として期待される西川には、1年目からの新人王獲得に期待せざるを得ない。
(Full-Count編集部)